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肺炎球菌ワクチンを接種している高齢者では認知症が2割以上少ない

肺炎球菌ワクチンを接種している高齢者では認知症が2割以上少ない~インフルエンザワクチンでは、接種した人としなかった人の間で認知症発症に差がない~

 インフルエンザワクチンまたは肺炎球菌ワクチンを接種している高齢者では、これらのワクチンを接種していない高齢者と比べて認知症が少ないという研究結果が最近相次いでおり、これら2つのワクチンが認知症予防に効果があるのではないかと期待されています。

 その一方で、これら2つのワクチンは両方とも高齢者に推奨されており、両方のワクチンを接種している高齢者が大部分を占めます。そのため、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンのどちらが認知症予防と関連するのかは不明でした。

 新潟大学大学院医歯学総合研究科国際保健学分野の齋藤孔良助教、藤井雅寛名誉教授、慶應義塾大学の佐藤豪竜専任講師、千葉大学の近藤克則特任教授の研究グループは、約1万人の高齢者を3年半追跡し、肺炎球菌ワクチンを接種していた人では接種しなかった人と比べ認知症が23%少なかったことを明らかにしました。

 その一方で、インフルエンザワクチンでは、接種した人と接種しなかった人の間で認知症発症に差は認められませんでした。

(新潟大学/2024年 9月 4日)

[保健指導リソースガイド編集部]

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