最新の患者調査(厚生労働省)より、国民の健康状態について分析
最新患者調査でみる主な傷病の国民の有病率
当協会の分析は「令和2年(2020)患者調査(確定数)」の統計データ(「政府統計の総合窓口e-Stat」)を用い、有病率を算出しています。
●令和2年患者調査の統計データ ・「総患者数、性・年齢階級(5歳)x傷病分類別」 表36 ・「総患者数、性・年齢階級(5歳)× 傷病小分類別」 表37 ・「受療率の算出に用いた人口」表5-1(2020年10月人口動態統計)
主な傷病の総患者数
主な傷病の総患者数より、患者数の多い傷病を上位順に別表1に示しています。
別表1より、患者数が100万人を超えた主な傷病について、患者数の上位順にグラフで示しました(図1)。
*歯科関連疾患は「う蝕」「歯肉炎及び歯周疾患」「歯の補てつ」を合計したものです。**骨折は「頚部,胸部及び骨盤の骨折(脊椎を含む)」「大腿骨の骨折」「その他四肢の骨折」を合計したものです。男女別の総患者数は別表1を参照してください。
前回「平成29年(2017)患者調査」では、総患者数が100万人を超えた主な傷病は、「高血圧症」9,937千人、「歯科関連疾患」8,133千人〔歯肉炎及び歯周疾患(3,983千人)、う蝕(1,907千人)、歯の補てつ(2,243千人)〕、「2型糖尿病」2,324千人、「脂質異常症」2,205千人、「悪性新生物<腫瘍>」1,782千人、「心疾患(高血圧性のものを除く)」1,732千人、「気分[感情]障害(躁うつ病を含む)」1,276千人、「喘息」1,117千人、「脳血管疾患」1,115千人、「緑内障」1,077千人などで、今回と前回の調査の上位傷病の10位までは、順位の変動が多少あるものの、同じ傷病という結果でした。
一方、総患者数推計計算方法の見直しにより、「骨粗しょう症」(前回629千人⇒今回1,359千人)や「アトピー性皮膚炎」(前回513千人⇒1,253千人)、「神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害」(前回833千人⇒今回1,243千人)、「睡眠障害」(前回571千人⇒今回1,160千人)などが100万人を超えることとなり、今回の調査は実態に近づいた結果となりました。
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