トピックス・レポート
働く人に伝えたい!薬との付き合い方
-薬・サプリとセルフメディケーション-

⑥混ぜるな危険 「薬」と「酒・タバコ」の複雑な関係

薬とアルコールの作用が重なって及ぼす影響

解熱鎮痛剤

 アスピリンとアルコールを一緒に飲むと両者の胃粘膜損傷作用が重なり、胃痛、潰瘍などが起こることがあります(ほかの解熱鎮痛薬:NSAIDsでも認められます)。

向精神薬(催眠鎮静剤、抗不安剤、抗精神病剤など、中枢神経を抑制する薬)

 アルコールと一緒に飲むと、アルコールの中枢神経抑制作用により作用が増強され、眠気、注意力低下、めまい、頭痛、呼吸の抑制などがあらわれます。添付文書に「車の運転は避ける」と書かれた薬は、注意してください。

血圧降下薬

 アルコールの血管拡張作用により作用が増強され、たちくらみ、ふらつき、起立性低血圧誘発などがあらわれます。

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図4 アルコールが薬の作用に及ぼす影響(薬効)

コラム:お酒に強い人、弱い人

 お酒に「強い」人とは、つまり肝臓にある酵素のADH(アルコール脱水素酵素)とALDH(アルデヒド脱水素酵素)の活性が高い人で、速やかにアルコールを分解して酢酸、さらには水と二酸化炭素に分解できます。
 一方、「弱い」(すぐに酔っぱらってしまう)人はADHの活性が低く、アルコールが多く血中へ入り、脳に作用し酩酊状態となります。ALDHの活性だけが低い人は、アルデヒドで分解が止まり、これが血中へ入っていきます。アセトアルデヒドは悪酔いの原因物質です。
 分解酵素の活性によって酒に強いかどうかが決定されます。なお、日本人にはALDHの活性が低い人が多く、生まれつき酒に弱い人が多くみられます。

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