ニュース
運動に必要な脈拍数はどれくらい「運動療法 情報ファイル」が実証実験
2014年01月30日
運動療法は、食事療法とともに車の両輪にたとえられるほど基本治療として重要視されています。しかし、「運動をどれくらいの強度で行えば効果があるのか」、「本当に血糖値は下がるのか」という疑問をもつ人は少なくありません。
『糖尿病の運動療法 情報ファイル』では、「運動はどれくらいの強度で行えば効果があるのか」という疑問に応えるために、 実証実験を行いました。
運動を行うと血糖値は確実に下がりますが、運動の強度の調整が必要という結果になりました。
『糖尿病の運動療法 情報ファイル』では、「運動はどれくらいの強度で行えば効果があるのか」という疑問に応えるために、 実証実験を行いました。
運動を行うと血糖値は確実に下がりますが、運動の強度の調整が必要という結果になりました。
運動をしながら脈拍数を測定すると、運動の強度を調整できる
ウォーキングは全身を使う有酸素運動です。特別な道具もいらず基本的にはどこでも行えるので、ことから、多くの人々に親しまれています。しかし実際には、「どれくらいの強度で運動を行えば良いのか」という疑問をもつ人が多くいます。
運動強度の目安として、もっともよく使われるのは「脈拍数(心拍数)」です。脈拍数は、一定の時間内に心臓が拍動した回数をいい、通常は1分間の回数であさわされます。
健康のための運動として勧められるのは、中強度の運動です。運動をしながら脈拍数を測定すると、効果的な運動強度に達しているかを手軽に知ることができます。
最新の脈拍計を使い実証実験
効果的な運動の強度を知るためにもっとも効果的な方法は、自分の脈拍数をリアルタイムに測定することです。
心拍数の正確な測定は、胸部にセンサーを付けて心電図や心拍計を用いる方法が用いられますが、最近は簡易な方法として、腕に巻くだけで脈拍がわかる腕時計型脈拍計が登場しています。
腕時計型脈拍計は、ウォーキングやジョギングの際に、脈拍数を測定して運動強度を把握したいというニーズに応えるために開発されました。
LEDの光を皮膚に当てて、皮膚内部の反射光からヘモグロビン量の変化を測定し、演算処理を行って脈拍として検出するという仕組みです。LEDや光センサー、加速度センサー使い、最新のアルゴリズム技術が投入されています。
実際に運動をしてみた 血糖値は見事に下がった
今回の実証実験では、慶應義塾大学スポーツ医学研究センターの勝川史憲先生に監修いただき、2型糖尿病のたけさんに協力してもらいました。
腕時計型脈拍計をつけてもらい、食後の30分間、3種類の強度を変えた運動を行った場合と、運動を行わない場合、合計4通りを測定しました。食後に運動を行った場合と、行わなかった場合を比べ、時間の進行にあわせて血糖値の上昇曲線がどのように変わっていくかを測定しました。
その結果、意外なことがわかりました。「食後に軽く歩いただけ」でも血糖値は下がりましたが、脈拍数をみながら運動量を調整すると、さらに十分に下げられることが分かりました。
一方で、食後にまったく歩かなかった場合、血糖値は300mg/dLを超えて上昇しました。食後の運動が血糖値に与える影響の大きさが示されました。
血糖値を十分に下げるためには、脈拍数を測定しながら、運動の強度を高める必要があります。
詳しくは『糖尿病の運動療法 情報ファイル』をご覧ください。
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「運動」に関するニュース
- 2025年02月25日
- ストレスは「脂肪肝」のリスクを高める 肥満やメタボとも関連 孤独や社会的孤立も高リスク
- 2025年02月25日
- 緑茶を飲むと脂肪肝リスクが軽減 緑茶が脂肪燃焼を高める? 茶カテキンは新型コロナの予防にも役立つ可能性が
- 2025年02月17日
- 働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
- 2025年02月17日
- 肥満やメタボの人に「不規則な生活」はなぜNG? 概日リズムが乱れて食べすぎに 太陽光を浴びて体内時計をリセット
- 2025年02月17日
- 中年期にウォーキングなどの運動を習慣にして認知症を予防 運動を50歳前にはじめると脳の健康を高められる
- 2025年02月12日
-
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より - 2025年02月10日
- [高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮
- 2025年02月04日
- ラジオ体操などにより要介護や認知症のリスクが低下 高齢化社会の健康施策に体操を活用
- 2025年02月03日
- 良い睡眠は肥満や高血圧のリスクを減らす 日本人の睡眠は足りていない 3つの方法で改善
- 2025年02月03日
- 運動とメンタルヘルスの深い関係 コロナ禍に活動的だった人はポジティブな感情を維持 運動は楽しく続けられることも大切