ニュース

女性が齢をとっても自立して生活するために 「5つの食品」が効果的

 女性は高齢になっても、健康的な食事を続けていれば身体機能の低下を抑えられるという調査結果を、ハーバード大学などの研究チームが発表した。
日常生活活動の低下を防ぐ5つの「スーパーフード」
 日常生活活動(ADL)とは、毎日の生活をおくるために共通して繰り返す、さまざまな基本的で具体的な活動のこと。歩行や移動、食事、更衣、入浴、排泄、整容などの身のまわりの基本的な身体動作を指し、自立した生活の基本となるものだ。

 健康的な食品をよく食べている女性は、齢をとってもADLの低下を防ぐことができ、身体機能の低下が抑えられるという調査結果を、ハーバード大学などの研究チームが発表した。

 その5つの「スーパーフード」とは、(1)クルミ、(2)ロメインレタス、(3)リンゴ、(4)オレンジ、(5)ナシだ。

 このうちクルミは、オメガ3脂肪酸がナッツ類でもっとも多く含まれている。オメガ3脂肪酸は、動脈硬化を防ぎ、コレステロールや中性脂肪を下げ、心臓病、脳卒中、糖尿病、高血圧、肥満などを予防する効果があると報告されている。ひとつかみのくるみで1日に必要なオメガ3脂肪酸を摂ることができる。

 ロメインレタスは、普通のレタスに比べほのかな苦みがあるのが特徴で、シーザーサラダのメイン素材として人気がある。レタスとは異なり熱に対し耐性があるので、炒め物など加熱料理にも使える。葉酸やβカロテンが豊富で、塩分を排出する作用のあるカリウムも豊富に含まれる。

 リンゴには、酸化LDLを減らすポリフェノールが含まれている。オハイオ大学の研究によると、リンゴを1日に1個食べることを4週間続けると酸化LDLが減少する。そしてミシガン大学の研究によると、リンゴを1日に1個食べると、1年に医療機関を受診する回数が9%減るという。
身体活動の低下が少ない女性に共通する生活スタイル
 「加齢に伴い2型糖尿病や心臓病などの生活習慣病の発症リスクは上昇します。どのような生活スタイルがこれらの病気を予防するのに効果的であるか調査が進められており、健康に生活している人には共通するパターンがあることが分かってきました」と、ブリガム アンド ウィメンズ病院のカイトリン ハーガン氏は言う。

 研究チームは、米国で実施されている大規模疫学研究である『看護師健康研究』に参加した5万4,762人の女性を対象として、食事の質を示す食事指数と、身体機能の低下との関連を調査した。

 身体機能については、1992年から2008年まで4年ごとに測定器具を用いて検査した。食事については、1980年から毎4年ごとに食物質問票を用いて調査した。

 その結果、健康的な食事をとっている女性は、身体活動の低下が少ないことが判明した。共通しているのは、▽野菜や果物の摂取量が多い、▽高カロリーの飲料や菓子類の摂取が少ない、▽飽和脂肪酸の摂取が少ない、▽食塩の摂取量が少ない、▽飲酒は適度で飲み過ぎることがない――といったことだった。
身体機能の衰えを防ぐことが自立した生活の基本
 特定の食品との関連がみられたのは、先に挙げた5つの食品だという。「ただし、これだけ食べていれば健康になれるという食品はありません。1日の食事で5つの食品をバランス良く摂取することが望ましいのです。個々の食品にフォーカスをあてて過剰に摂取するのは勧められません」と、ハーガン氏は言う。

 糖尿病や心臓病、がんといった慢性疾患の発症リスクは、齢をとるとともに上昇していく。これらの病気を予防することに合わせて、食事をする、服を着る、公園を歩くなどのADLの低下を防ぐことも、生活自立度を向上するために重要だ。

 「身体機能の衰えを防ぐことが、自立した生活の基本となります。今後の研究で、身体の活動機能と食事との関連を明らかにし、食事が老後の身体機能に与える影響を調査していきます」と、ハーガン氏は述べている。

For Women, Healthy Diets May Help with Mobility when Aging(ブリガム アンド ウィメンズ病院 2016年6月22日)
Greater Adherence to the Alternative Healthy Eating Index Is Associated with Lower Incidence of Physical Function Impairment in the Nurses' Health Study(Journal of Nutrition 2016年5月11日)
[Terahata]

「健診・検診」に関するニュース

2021年12月21日
特定健診・保健指導の効果を10年間のNDBで検証 体重や血糖値が減少し一定の効果 ただし体重減少は5年後には減弱
2021年12月21日
【申込開始】今注目のナッジ理論、感染症に関する教材が新登場!遠隔指導ツールも新作追加! 保健指導・健康事業用「教材・備品カタログ2022年版」
2021年12月13日
【新型コロナ】ファイザーのワクチンの3回目接種はオミクロン株にも効く? 抗体価は半分に減るものの2回接種より25倍に増加
2021年12月09日
保健師など保健衛生に関わる方必携の手帳「2022年版保健指導ノート」
2021年11月16日
思春期に糖質を摂り過ぎると成長後にメンタルヘルスに悪影響が 単純糖質の摂り過ぎに注意が必要
2021年11月09日
【世界糖尿病デー】東京都「今日から始めよう!糖尿病予防」キャンペーン 都民の4人に1人は糖尿病かその予備群
2021年11月08日
肥満のある人・肥満のない人の両方に保健指導が必要 日本人4.7万人の特定健診データを解析
2021年11月02日
【新型コロナ】ワクチン接種はコロナ禍を終わらせるための重要なツール 50歳以上で健康やワクチンに対する意識が上昇
2021年11月02日
健診や医療機関で腎臓の検査を受けていない高齢男性は透析のリスクが高い 7万人弱を5年間調査
2021年10月26日
「特定健診受診率向上プロジェクト」を実施 大阪府と大阪府立大学看護学科が協働 特定健診の対象者に合わせた効果的な受診勧奨
DASHプログラム
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(毎週木曜日)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶