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ヨーロッパで麻しんが流行、厚労省が渡航予定者に注意喚起

 厚生労働省はヨーロッパ地域で麻しん(はしか)の大規模な流行が起きているとして、渡航を予定している人や滞在者などに対して注意喚起を行っている。特にイタリアとルーマニアでの感染者数が増大していることから、これらの地域を訪れる人は麻しん予防接種歴の確認などを呼び掛けている。

 EOCD(欧州疾病対策センター)の発表によると、近年、ヨーロッパ地域では麻しんが流行している。中でも8月時点で、イタリアにおいて4,087人(昨年は年間1,969人)、ルーマニアで6,486人(昨年は年間861人)の麻しん患者が報告されており、昨年に比べて大幅に増加が著しい。

 日本は2015年にWHO(世界保健機関)から、土着の麻しんウイルスが存在しない「麻しん排除国」に認定されているが、海外で感染した人が発症する輸入症例が見られる。そのため厚生労働省では、流行の見られるヨーロッパ地域への渡航者や滞在者に対し、予防接種歴の確認と、過去に2回予防接種を受けていない人は接種を検討するよう呼び掛けている。また、帰国後2週間程度は高熱や全身の発疹、せき、鼻水などに注意する必要もある、としている。

 発生状況やかかった場合の対応、ワクチンなどについては、厚生労働省のホームページに「麻しんについて」という専用ページを設け、情報提供が行われている。

報道発表「ヨーロッパ地域における麻しん患者の報告数が増加しています~リーフレットなどを通じ、海外渡航者に注意喚起~」
[yoshioka]
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