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経団連の「働き方改革事例集」掲載企業の取り組み① ~健康経営・健康増進活動の展開 編~
2018年12月20日
日本経済団体連合会(経団連)はこのほど、『働き方改革事例集~働き方改革 toward Society 5.0~』を公表した。
長時間労働の是正やテレワークなどの柔軟な働き方、技術を活用した生産性の確保などに取り組む会員企業の好事例を紹介している。
このうち「健康経営・健康推進活動の展開」の好事例として、株式会社アシックスと、日本ユニシス株式会社のケースを紹介する。
長時間労働の是正やテレワークなどの柔軟な働き方、技術を活用した生産性の確保などに取り組む会員企業の好事例を紹介している。
このうち「健康経営・健康推進活動の展開」の好事例として、株式会社アシックスと、日本ユニシス株式会社のケースを紹介する。
「健康経営宣言」を制定しているアシックス
各種スポーツ用品などの製造販売を手がける株式会社アシックス(本社・兵庫県神戸市)は、従業員の健康を最も大切な要素と位置づけ、健康経営に取り組んでいる。
具体的には「ASICS健康経営宣言」を制定し、従業員とその家族の健康推進活動を実施。その結果、適正体重維持者率74.5%、喫煙率17%(全国平均19.3%)などの水準に達している。
また健診やストレスチェックに加えて、保健師による全社員面談や、産業医と連携したメンタル・フィジカル両面からのアプローチを展開。これらの取り組みの結果、健康診断の二次検診受診率は99%以上を維持している。
ほかにも健康増進のための各種イベント開催や、社員食堂での低カロリー高栄養素メニューの提供、スポーツ施設やシャワールームの社内設置などさまざまな取り組みを実施。従業員の多くが業務後や余暇にスポーツを楽しみ、健康経営の文化が浸透している点も評価された。
1次予防(健康増進)に力を入れる日本ユニシス
ソフトウエアの開発や販売などを手がける日本ユニシス株式会社(本社・東京都江東区)は、「社員が健康で働くことが企業の価値を高める」として、健康管理を経営課題ととらえ、社員の健康増進を推進。
「働き方改革」と連携して社員の健康改善にフォーカスしていることなどが評価され、同社は2年連続で経済産業省から「健康経営優良法人~ホワイト500~」に認定されている。
取り組みはこれまで、2次予防(早期発見・対応)や3次予防(休職・復職支援)が中心だったが、現在は1次予防(健康増進)に力を入れている。
取り組みのテーマは「生活習慣病予防」、「メンタルヘルス対策」、「オープンイノベーションの取り組み活用」の3つ。
例えば社内イントラネットに設けた健康ポータルサイトを通じて、ウオーキングや生活習慣の改善で日々ポイントがたまり、好きな商品に交換できるプログラムなどを展開。2018年7月時点で2100人強が利用している。
またオープンイノベーションの活用については、主にスタートアップ企業の健康増進アプリを使って、肩こりや腰痛、睡眠不足など特定症状の改善を示している。
身体面(定期健診)はもちろん、肩こりなどの不快症状、生活習慣、ストレス、パフォーマンスなどを多面的に分析してPCDAサイクルを回し、より効果的な施策につなげている。
『働き方改革事例集~働き方改革 toward Society 5.0~』(経団連)
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