オピニオン/保健指導あれこれ
業務効率化で「働くひとと組織の健康を創る」(提供:(株)iCARE)
No.5 産業保健師が実行力を学べるオンラインサロンを紹介します
産業医・労働衛生コンサルタント・総合内科専門医・心療内科医
2020年05月07日
産業保健師が「実行力」を学ぶ場がない
産業医として、またヘルスケアカンパニーの経営者として、300社を超える健康管理の現場を見てきました。その中で、労働者の健康管理を前に進めるためには「保健師の活躍」が欠かせないことを痛感しています。 確かに、産業保健スタッフの中では産業医がキーマンになります。法律上権限が明記されているからです。一方で、その企業で働く労働者に対して直接働きかけたり、人事労務担当とタッグを組んで計画を遂行する現場には、実行力のある保健師が必要なのです。 ここでいう実行力とは、以下のような「ビジネススキル」と言い換えると分かりやすいでしょう。 ・健康診断結果等の統計・分析のためのITリテラシー ・伝わる保健だよりや勧奨メールを書く文章力 ・不調者ケアのために人事や管理監督者を巻き込み解決に導くための交渉力 ・日程調整や面談記録など業務効率化できる箇所をみつけて改善する問題解決能力 ・最新の法改正や研究・事例・論文を見付ける情報収集力 これらは、産業保健師がスキルを磨く場所、たとえば学会やセミナーではなかなか手に入らないスキルばかりです。 そこで今回は、企業の健康管理に携わる保健師・看護師が実行力を身につけられる場所であるオンライン型『産業保健ナースサロン』と、実際の開催の様子を紹介していきます。『産業保健ナースサロン』とは?

第3回オフ会のテーマは「保健指導のケーススタディ」
開催日は2020年2月29日。新型コロナウイルスの流行時期にあたり、自粛要請は発表されていなかったものの、リアルに人が集まるイベントは中止や延期が相次いでいる状況でした。 しかし、「こんな時こそ、専門家である私たちがお手本となるようなイベントを開催しよう!」ということで予定通り開催。産業保健ナースサロンはオンラインのコミュニティなので、ライブ配信を準備。当初予定よりも多くの方にご参加いただけるようになりました。 【当日のイベント内容】 ・コピーライターの指導「社員が読みたくなる健康だよりの作り方」 ・ケーススタディ「ラーメンがやめられない社員への保健指導」 ・シェアリングタイム
社員が読みたくなる健康だよりの作り方

ラーメンがやめられない社員への保健指導


産業保健ナースサロン、あなたも参加しませんか?
『産業保健ナースサロン』の次回開催は5月です。オフ会だけでなくオンラインでも全国の産業看護職のみなさんと交流できますよ。
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