オピニオン/保健指導あれこれ
業務効率化で「働くひとと組織の健康を創る」(提供:(株)iCARE)
No. 4-1 実行力ある保健師にこそ読んでほしい、産業医学の新しいスタンダードが学べます提供:(株)iCARE)
産業医・労働衛生コンサルタント・総合内科専門医・心療内科医
2019年11月28日

産業医だけでなく、保健師にこそ読んでほしい
Q.書籍化の話がでてから、執筆に一年以上かかりましたね。 「1年前から執筆の準備は進めていたけれど、思ったより時間かかりました。書籍の内容は「プロ産業医養成講座」が元になっていて、分かりやすく事例を追加したり参考資料を載せたりと工夫しました。 「プロ産業医養成講座」は、勉強会の少ない地方の産業医や子育て中の女性産業医、それから資格を取得したばかりで実務経験の少ない初心者向けに開催しているオンラインセミナー。毎回10名前後の受講者と双方向で進めています。 そうして何度か回数を重ねてくると、産業医実務における「あるある課題」が見えてました。担当する企業の規模や業種に関わらず、初心者の産業医が共通してぶつかる課題がある。その解決策をこの本には集約しました。」 Q.なぜ、保健師の方にも読んでほしいと? 「実は「プロ産業医養成講座」がはじまったきっかけが、保健師向けの勉強会。現役の産業保健師さんたちに産業医の働き方をレクチャーする勉強会の内容がもとになってます。 企業の健康アプローチを前にすすめるためには、保健師の活躍が欠かせないですよね。 産業保健に携わる人(産業医・保健師・カウンセラー・人事労務担当)の中でも、やっぱりキーマンは産業医。法律上権限が明記されているのは産業医だから、「産業医が何をどのように考えて健康にアプローチしているのか」を知ることはやっぱり重要です。 そこで実行力のある保健師が産業医の役割をカバーできると、自身のスキルアップ・キャリアアップにつながっていくと考えています。」
産業医学は体系化されていなかった
Q.これまでの産業医向け書籍とは何が違いますか? 「ひとつは初心者向けの教材がなかったから、今回は資格を取得して経験社数が10社に満たない産業医向けに書いたのが大きな違いです。 たとえば、メンタルヘルスや健康診断といった個別の課題を解決するための書籍や教材はすでにあります。でもそれらはすでに実務経験があって具体的な課題を抱えている人にとっては有用だけど、初心者向けではなかったんですね。 もうひとつは、産業保健に関わるすべての人に読んでもらえるよう分かりやすく工夫したこと。 現実問題、産業医は報酬が高いから社内にいる時間が限られてしまう。では産業医が社内にいない間に対応するのは誰か?というと産業保健師であったり健康管理を担当する人事になってきます。 ですので、産業医に求められる考え方やスタンスを体系化しました。こういったコンセプトの産業医向け書籍は今までなかったと思います。」
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