オピニオン/保健指導あれこれ
学校保健における「くすり教育」について ~今、「くすり教育」をいかに進めるか~
No.2 「くすり教育」の実施に向けて ~「くすり教育」を充実させるために~
一般社団法人日本くすり教育研究所 代表理事
2013年08月26日
2-2 養護教諭の役割
養護教諭は、生徒の健康の推進に当たって中心的な役割を果たしており、「くすり教育」においても積極的に参画することが望まれます。兼職発令を受けて、授業を実施することも重要ですが、教科担当教員が学校薬剤師とのT.Tで授業を実施するときは、さらに役割が加わります。それは、授業コーディネーターとしての役割です。
養護教諭は当然、職員として教科担当教員と十分なコミュニケーションをとることができますし、日頃、学校薬剤師とは各種保健活動を行っています。しかしながら、教科担当教員と学校薬剤師とのコミュニケーションは、これまでほとんど無いのが現状だと思われます。今後この3者が協働でくすり教育を行っていくためには、養護教諭を中心として、校長、教科担当教員、学校薬剤師が十分なコミュニケーションをとることが必須と考えます。
2-3 「くすりの正しい使い方を教育」を充実させるために
従来、小学校、中学校における「くすり教育」は総合的な学習の時間あるいは特別活動(保健指導)を活用して進められてきました。学校薬剤師が考えた教材を使用し、薬剤師がゲストティーチャーとしてあるいは養護教諭とのT.Tによって、特徴ある「くすり教育」を行い、また保護者を含めた勉強会なども行われてきました。
「正しいくすりの使い方教育」は、教科としての「くすり教育」だけではなく、健康教育の一環として、セイフティー教室などを活用して、保護者、地域を含む活動として発展することが望ましいと考えます。また学校内においても、教科担当教員による学習指導要領で指定された学年における「くすり教育」だけではなく、全教員が、「くすりの正しい使い方」に関して共通の知識を持ち、実践し、生徒を指導することが大切だと思います。そんな教育体制が構築されたとき、真の「くすりの正しい使い方」教育が行われていくと考えます。「くすりの正しい使い方」は知識として必要ではなく、実践できて意味のあることです。
「学校保健における「くすり教育」について ~今、「くすり教育」をいかに進めるか~」もくじ
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「学校保健」に関するニュース
- 2025年12月11日
- 子どもと若者に集中する"高止まり" 令和7年版自殺対策白書が示す深刻な現状
- 2025年12月11日
- 政府目標「2030年に死者半減」の鍵 東大・国環研チームが示した新たな熱中症警戒アラート基準
- 2025年11月13日
- 青少年の健康活動についてコロナ流行前〜後で社会経済格差を調査 琉球大学
- 2025年10月02日
- 頭痛や腹痛など「症状の数」で思春期の抑うつ症状早期発見 数と頻度に注目
- 2025年08月21日
- 令和7年(1月~7月)の自殺者は11,143人 前年同期比で約10%減少(厚生労働省)













