オピニオン/保健指導あれこれ
中学生・高校生 2万人を対象にした思春期アンケート調査
No.2 思春期の悩みと相談先について
厚生労働省 子ども・子育て支援推進調査研究事業
2018年09月18日
中学生の悩みとその相談先
今回は、中高生2万人の悩みについてご紹介します。まずは、中学生の悩みを見てみましょう。 ※グラフ詳細は【Adolescence】〜思春期の悩みと相談先〜(中学生) でご覧ください。 中学生の悩みでもっとも多かったのは「成績」や「将来の進路」についてでした。 体型や容姿など「身体」のことも中学生の3人に1人は悩んでいることがわかりました。「友だちとの関係」は4人に1人が悩みをもっています。 悩みの相談先は「家族・親戚」が多く、おそらく両親、または兄弟に相談していると考えられます。高校生の悩みとその相談先
高校生も中学生と同様の結果で、「成績」「将来の進路」や「身体」のことについての悩みが多いことがわかりました。 ※グラフ詳細は【Adolescence】〜思春期の悩みと相談先〜(高校生) でご覧ください。 悩みは同様ですが注目していただきたいのは、相談先です。中学生と比較して、「ネット・掲示板など」の割合が高いことがわかります。 自分の成績でどこの大学に合格できるかや性については家族や友だちには聞きにくいと感じ、掲示板で相談することが多くなるのかもしれません。中高生の悩みを聞いてあげよう!「ネット・掲示板など」の正しい使い方も
成績や進路の悩みは、子どもたちの身体や心の健康にも直結してくることと思います。「勉強しなさい!」とついつい言ってしまいますが、「勉強や進路のことで、どんなことを心配してる?」と聞いてあげることも大切です。 また、高校生の相談先に多い「ネット・掲示板など」は、正しい情報を提供しているのか、また、犯罪に巻き込まれている子どもたちがとても増えているという現状もありますので、正しい使い方もしっかりと伝えていくことが重要です。「中学生・高校生 2万人を対象にした思春期アンケート調査」もくじ
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「学校保健」に関するニュース
- 2025年01月14日
- 子宮頸がん予防のHPVワクチンをもっと知って欲しい【キャッチアップ接種の期間が延長】
- 2025年01月06日
- 愛情ホルモン「オキシトシン」が社会的つながりを強める 孤独は愛情ホルモンを減らす 動脈硬化にも影響
- 2025年01月06日
- 【申込受付中】保健事業に関わる専門職・関係者必携 保健指導・健康事業用「教材・備品カタログ2025年版」
- 2024年12月25日
- 過去最少の野菜不足でも「改善するつもりはない」 睡眠不足も慢性的―令和5年「国民健康・栄養調査」より
- 2024年12月24日
- 「2025年版保健指導ノート」刊行~保健師など保健衛生に関わる方必携の手帳です~