「過労死等の防止のための対策に関する大綱」の変更が閣議決定
「過労死等の防止のための対策に関する大綱」の変更が本日、閣議決定されました
~勤務間インターバル制度の周知や導入に関する数値目標を政府として初めて設定~
◆新大綱 5つのポイント
1 新たに「第3 過労死等防止対策の数値目標」を立てて、変更前の大綱に定められた「週労働時間60時間以上の雇用者の割合を5%以下」など3分野の数値目標を改めて掲げるとともに、勤務間インターバル制度の周知や導入に関する数値目標※など新たな3つの分野の数値目標を掲げたこと。
※数値目標
・2020年までに、勤務間インターバル制度を知らなかった企業割合を20%未満とする。
・2020年までに、勤務間インターバル制度を導入している企業割合を10%以上とする。
2 「第4 国が取り組む重点対策」において、「労働行政機関等(都道府県労働局、労働基準監督署又は地方公共団体)における対策」を新たに項立てし、関係法令等に基づき重点的に取り組む対策として、下記3点などを明記したこと。
(1)長時間労働の削減に向けた取組の徹底、
(2)過重労働による健康障害の防止対策、
(3)メンタルヘルス対策・ハラスメント対策
3 調査研究における重点業種等(過労死等が多く発生している又は長時間労働者が多いとの指摘がある職種・業種)として、自動車運転従事者、教職員、IT産業、外食産業、医療を引き続き対象とするとともに、近年の状況を踏まえ、建設業、メディア業界を追加したこと。また、上記重点業種等に加え、宿泊業等についての取組も記載したこと。
4 勤務間インターバル制度を推進するための取組や、若年労働者、高年齢労働者、障害者である労働者等への取組について新たに記載したこと。
5 職場のパワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、妊娠・出産等に関するハラスメントを包括的に「職場におけるハラスメント」として位置付け、その予防・解決のための取組を記載したこと。
(厚生労働省/2018年7月24日)
「メンタルヘルス」に関する資料・リリース
- 2023年05月19日
- コロナ禍における調査でかかりつけ医機能と孤独の度合いの関連が明らかに
- 2023年05月01日
- 「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」の最新版を公開します
- 2023年04月27日
- 令和4年実施「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査」結果公開
- 2023年04月20日
- 令和4年度「建設業におけるメンタルヘルス対策のあり方に関する検討委員会」報告書
- 2023年04月11日
- 第5回「自殺意識全国調査」の結果
「メンタルヘルス」に関するニュース
- 2023年06月06日
- 「腸内細菌」が肥満や認知症のリスクを低下 食物繊維から短鎖脂肪酸が 腸内の善玉菌を増やす方法
- 2023年05月29日
- 肥満やメタボは心にも傷跡を残す 肥満の人はメンタル不調になりやすい 保健指導では心理面にも配慮
- 2023年05月23日
- 歩数を毎日数えて高血圧を改善 食後のわずか2分間のウォーキングで血糖上昇も抑制 運動はやりやすい方法で柔軟に
- 2023年05月22日
- 30代や40代で高血圧になると70代になって認知症リスクが上昇 若いうちから「健康への投資」を
- 2023年05月22日
- 若い女性が羨望する「シンデレラ体重」 実は健康リスクを高めていることが判明 必要な栄養を摂り低体重を予防
関連コンテンツ
最新ニュース
- 2023年06月08日
- 特定健診の実施率は56.5%で過去最高に-2021年度の特定健診・特定保健指導実施状況-
- 2023年06月06日
- 「腸内細菌」が肥満や認知症のリスクを低下 食物繊維から短鎖脂肪酸が 腸内の善玉菌を増やす方法
- 2023年06月06日
- 「受動喫煙」の対策強化は十分に知られていない 非喫煙者の7割は「知らない」 国立がん研究センターが意識調査
- 2023年06月05日
- 要介護認定リスクと関連の深い健診6項目が明らかに 特定健診・後期高齢者健診のデータから判明 名古屋市
- 2023年06月05日
- 高齢者は働き続けた方が健康的? 仕事を続けると心臓病リスクはむしろ高いという意外な結果に