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【連載更新】No.10 治療前の画像検査とがんの臨床試験

 連載「乳がんとともに生きる人を理解する」(青木美保/帝京がんセンター 認定遺伝カウンセラー)を更新しました。

 第10回目 乳がん治療後/自分の人生を仕切り直し、前向きで健康的な生活を では、治療後に発生する問題点を、食生活・コミュニケーション・メンタルなど各方向から説明し、その解決策について言及されています。また、再発リスクがあるとされている食品や生活習慣についても意見をいただきました。

乳がんの「治療後症候群」


 乳がんと診断された方は、誰もが治療がすべて終わる日を待ちわびています。生きるために必死で頑張ってきた、長いジェットコースターに乗っていたような闘病生活がすべて終われば、これからは定期的なフォローアップのために画像検査や診察を受けるだけという段階になります。

 乳がんを克服するための長い治療がすべて終わったあとも、実際には、乳がんの再発予防のためにホルモン療法を受けている方もたくさんいます。ホルモン療法やその合併症(早期閉経や更年期障害など)は、本人以外にはわかりにくいのです。

 そのため、家族や周囲の方は「治療は終わって、元気になったのよね」と病人扱いしてくれなくなります。そうなると、周囲から見放されたような気分になったり、病人扱いしてくれないことに寂しさを感じたり、自分の人生に戻ることに不安や恐れ、不安定な気持ちになることはよくあります。このような状態は「治療後症候群」と呼ばれます。

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