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地域保健・健康増進事業報告①~母子保健など「地域保健事業」の概要
2019年03月19日
厚生労働省はこのほど、平成29年度「地域保健・健康増進事業報告」をまとめ、公表した。同報告は、地域住民の健康の保持及び増進を目的とした保健施策がどのように展開されているのか、実施主体である保健所や市区町村ごとに把握するもの。報告は「地域保健事業」と「健康増進事業」に分けて実施されている。
今回は地域保健法や母子保健法などに関連する「地域保健事業」について概要を紹介する。

3歳児の健康診査受診率は「健やか親子21」の目標値を達成
母子保健に関する結果では「妊娠届出の状況」や「妊産婦・乳幼児の保健指導・訪問指導の実施状況」などについて調査。
このうち「乳幼児の健康診査の実施状況」を見ると、乳児の場合、「3~5ヶ月児」が約95万人で最も多く、受診率は95.5%だった。


保健所や市区町村の常勤保健師は約26,000人
保健所や市区町村が実施した健康増進関係事業の指導内容で、平成29年度において最も多く行われたのは「栄養指導」で、指導を受けたのは約487万人。次に多かったのは「運動指導」で約166万人だった。


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