ニュース

「子宮頸がん」の意識調査 86%の女性が検診の必要性を感じている 20代女性の7割は受診経験なし

 ロシュ・ダイアグノスティックスは、4月9日の「子宮の日」に合わせて、子宮頸がんに関する意識調査を実施した。
 子宮頸がんの認知度は90%に上り、86%の女性が検診の必要性を感じているが、20代の約7割が未受診という結果になった。
 若年層で罹患者が増加しており、同社は「正しい理解促進が必要」としている。
子宮頸がん検診の受診率 日本は42%
 子宮頸がんの日本の年間の罹患数は約1万1,000例、年間死亡者数は約2,900人とされており、女性特有のがんの中では乳がんに次いで多い。

 罹患年齢は20代にも広がるなど若年化が進んでおり、20代から30代の女性では、罹患率はすべてのがんの中で第1位になっている。

 定期的に子宮頸がん検診を受けていれば、がんになる前の状態で発見することが可能だが、日本の全世代の検診受診率は42%程度と低い。欧米諸国の70%~80%に上り、日本の女性の受診率の低さは際立っている。

 そこで、ロシュ・ダイアグノスティックスは日本の女性を対象に、子宮頸がんに関する意識調査を行った。調査は、全国の20~49歳の女性2,000人を対象に、2020年3月に実施したインターネット調査。
86%が検診の必要性を感じている
 その結果、子宮頸がん自体への認知度は全体で約90%と結果となった。検診について、「定期的に受診する必要があると思う」が63%、「将来的に受診しないといけないと思うが、今はまだ受ける必要がないと思う」が23%となり、合計86%が検診の必要性を感じていることが判明。

 「定期的に受診する必要がある」と答えた人の割合を年代別になると、40代は71%だったが、20代では47%に留まり、「将来的に受診しないといけないと思うが、今はまだ受ける必要がないと思う」が35%と、年齢による認識の違いがみられた。

検診を受けない理由 20~30代では「お金がかかるから」が多い
 続いて、子宮頸がん検診を受診したことがある人は、全体で53%(20代の33%、30代の55%、40代の64%)だった。受診率は年代が上がるほど高くなり、20代では約7割が受診したことがない結果となった。

 受診しない理由としては、20代、30代は「受診にお金がかかるから」をあげる人がもっとも多く、婚姻状況別でみると、未婚者では「検査が恥ずかしいから」とする人の割合がもっとも多かった。

 受診のきっかけについては、「自治体で、無料あるいは安く受診できるから」(39%)がもっとも多く、次いで「健康診断のオプションにあったから」(25%)、「医師に勧められたから」(14%)、「親や家族に勧められたから」(9%)と続く。年代別にみると、20代で受診したことがある人は、「親や家族に受診を勧められたから」「将来、出産をしたいから」という意見が多くみられた。

定期的に検診を受けている人ほど、理解度が高い結果に
 子宮頸がんに関する理解度については、全般的に、年代が上がるにつれて理解度が高くなった。また、子宮頸がん検診の受診経験・回数によって理解度に大きな差があることが分かった。

 子宮頸がんが「20代~30代の若年層で急激に増加している」ことについて知っている人は全体で51%(定期的に検診を受けている人 63%、受けたことがない人 39%)、「予防できる唯一のがん」と言われていることを知っている人は全体で24%(定期的に検診を受けている人 34%、受けたことがない人 17%)だった。

 また、「がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっていること」を知っている人は全体で37%(定期的に検診を受けている人 53%、受けたことがない人 23%)、「HPVは一般に性行為を介して感染する」ことを知っている人は32%(定期的に検診を受けている人 43%、受けたことがない人 24%)となり、定期的に受診している人ほど、理解度が高いという結果になった。

 同社では「とくに若年層への子宮頸がんの原因や予防・治療に関する正しい理解促進が課題」と指摘している。とくに、罹患者が増加している若年層の検診受診率向上に向けて、情報発信が必要だとしている。

 同社は2019年11月に、子宮頸がんの予防に関する知識の普及や検診受診率の向上のためのコミュニケーションについて、佐賀県と連携協定を締結している。

ロシュ・ダイアグノスティックス  子宮頸がん検診による早期発見の重要性などを解説している。  子宮頸がん検診への理解を促進することを目的としたコンテンツなどを配信。
[Terahata]

「健診・検診」に関するニュース

2021年06月29日
産業保健師活用テキスト『産業保健師がいること』のご紹介
2021年06月28日
【生活習慣病の医療費】トップは入院では「脳血管障害」、入院外では「糖尿病」 特定健診と特定保健指導が重要 健保連
2021年06月01日
実行しやすい健康改善プランを提案するAI(人工知能)を開発 健診データから1人ひとりに最適なプランを選択
2021年06月01日
日本の代表的な6研究機関が連携 36.6万人規模のゲノムコホートを構築 「個別化医療・個別化予防」の早期実現を目指す
2021年05月26日
2021年度版【保健指導アトラス】を公開!保健指導に携わる人が知っておきたい法律・制度
2021年05月20日
【オピニオン新連載】緊急事態宣言下で前進した特定保健指導のオンライン化と働き方 ―総合健康保険組合の取り組み―
2021年05月18日
心理的ストレスが腸内細菌を乱すメカニズムを解明 うつ病に腸内細菌叢が大きく関わっている 「脳腸相関」を解明
2021年05月17日
5月31日は世界禁煙デー、6月6日まで禁煙週間
禁煙で新型コロナに負けないカラダになろう!
2021年05月10日
「腸内環境」は植物性食品で整えられる 肥満やメタボの人は「腸内エコシステム」が乱れやすい
2021年05月10日
【新型コロナ】リモートワークで生活リズムが乱れ睡眠不足に 自然光の変化に合わせた室内照明で睡眠の質を向上
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 11,068 人(2021年09月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 2.7%
  • 保健師 44.8%
  • 看護師 10.8%
  • 管理栄養士・栄養士 19.8%
  • その他 22%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶