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学校の衛生管理マニュアルを作成、具体的に詳細な対応策を解説(文部科学省)

 文部科学省はこのほど、『学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~』をまとめ、公表した。
 文科省ではこれまでにも学校再開や休校中の学校運営についてガイドラインなどを公開してきたが、全国で学校再開が本格化する今、児童生徒と教職員の感染リスクを可能な限り低減することを目的に、学校の衛生管理の観点から新たにマニュアルを作成。また、6月16日にVer.2が公開された。
各地域の感染レベルによって行動基準が変わる

 本マニュアルでは、学校における新型コロナウイルス感染症対策の考え方や、基本的な対策方法について解説。学校においても、"三つの密"の回避やマスク着用、手洗いなどの手指衛生といった感染対策を継続し、「新しい生活様式」を導入することが必要だと解説している。

 一方、学校教育活動の実施可否や在り方は、児童生徒や教職員の生活圏におけるまん延状況により判断することが重要だとして、地域ごとにきめ細やかな対応を求めた。そのうえで「新しい生活様式」を踏まえた学校の行動基準を、地域の感染レベルを1から3に分けて提示。

 例えば、接触・密集・近距離での活動・向かい合っての発声となる教科活動は、地域の感染レベルに応じて実施の検討をすべき、として、室内・近距離での合唱や長時間の対面によるグループワークなど、感染リスクの高い学習活動の具体例や、実施する場合の留意点を細かく示している。

 同様に部活動や給食、学校図書館の利用、清掃活動、休み時間、登下校、健康診断など、場面ごとに必要な指導や工夫について詳細を示した。

 ほかにも重症化のリスクの高い児童生徒らに留意すべき点や、感染が広がった場合の対応方法についても解説。学校内で体調不良者が発生した場合や、感染者の発生による臨時休業の判断など、考え得るさまざまなケースについて具体例や行動・判断の指針などを示した。

 別途、幼稚園においては幼児特有の事情を考慮し、別途、留意すべき事項についても述べている。

 同マニュアルは5月時点での最新の知見に基づいて作成されたもので、6月16日にVer.2にバージョンアップされた。今後、新たな情報や知見が得られた場合には随時、見直しを行っていく方針。

[yoshioka]
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