No.2 行動科学を搭載したIoT有効活用のすすめ(提供:田辺三菱製薬(株))PR
行動科学を活用したアセスメントで、適切な目標設定を!
前回、「No.1 行動科学に基づくアセスメントを活かしたアプローチ」の記事では、望ましい行動を促す(行動変容)には、行動科学を活用したアセスメントを行い、アプローチにつなげていくことを提案しました。 例えば、一人の対象者にいくつかの「課題(行動変容を促したいこと)」が見られる場合、それぞれの課題に対する行動変容の「準備性(readiness)」を確認し、準備性の高い課題から取り組むことで行動変容が期待できます。そして、この「成功体験」は、変容した行動を続けることや、他の課題に取り組む準備性を高めることにもつながります。 このように、行動科学に基づくアセスメント(Assessment)から「目標設定(Goal setting)」につなげ、アプローチの計画を立て(Plan)、実施(Do)、評価(Check)、見直し(Act)(→再計画(Plan))とPDCAサイクルを回すことは、効果的な指導を目指す上で求められるプロセスです。
「行動目標」を具体的に計画することで行動変容をさらに促す!
この中でも特に、「目標設定(Goal setting)」を指導者(保健医療従事者)側が対象者と協働でどのように決めるか、さらに、その目標達成に向けた支援をどの程度できるかは、行動変容の成功を左右する「鍵」となります。 目標には、体重や検査データの改善など、行動変容による最終的なアウトカムとなる「結果目標」と、結果目標を達成するためにどの行動に焦点をあてて取り組むかの「行動目標」があり、特に「行動目標」は、図2に示すSMARTの観点から、より詳細な計画を立てることが行動変容を促すポイントになります。
「行動科学」の視点を取り入れたアプリ『TOMOCO』
対面による指導で保健医療従事者は、経験的に行動科学のスキルを用い、実践している場合も少なくありません。また、特定健診・保健指導では、「行動変容ステージ」が評価に含まれており、研修などで行動科学を取り入れた研修の機会も増えたことで、その活用は進んでいます。 一方、最近ではIoTが普及し、保健指導でも、これまで対面で培われてきたスキルを保ちつつも、より効果的な指導につなげることが期待されています。 そこで今回は、ハビタスケアと田辺三菱製薬により開発された生活改善アプリ『TOMOCO』における試みを紹介します。『TOMOCO』は、目標設定~その目標達成に向けた支援の過程で、「行動科学」の視点が取り入れられたアプリです。 例えば、対象者は健康状態のみでなく、生活習慣や身体状況から、現在の生活で優先順位の高い課題(例:食事総量、3食均等、アルコール、運動など)が提示され、その中から自らの意思で「行動目標」を設定し(Plan)、取り組むこと(Do)ができます(図3)。 「行動目標」の設定時には、対象者はSMARTの観点から、「いつ」・「どこで」・「何を」・「誰と(に)」・「どのように」・「どの程度」など、より具体的に取り組む内容を「トライ」として決めることが促され、定期的にその達成度を評価すること(Check)で、目標の見直し(Act)が行えます。
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