オピニオン/保健指導あれこれ
乳がん発見から治療・生活・食事・仕事まで

No.2 早期発見のために検診はどのように受ければよいのでしょうか?

かまくら乳がんセンター センター長
土井 卓子

乳がんは発見しやすく、早期発見により根治する可能性の高い疾患です

 日本女性がきちんとマンモグラフィ検診を受けると、50歳以上の女性は約23%、40代女性でも約17%死亡率が減少することがわかっています。

 海外では検診受診率が70%以上と高く、1990年代後半から乳がんによる死亡率が減少しました。日本はまだ受診率が40%に届かず、死亡率も上昇中です。早く減少に転じたいものです。

検診の種類

 乳がん検診には住民検診、職域検診、ドック型検診の3タイプあります。住民検診は市町村が費用の一部を負担して行うもので、40歳以上の住民女性が対象です。

   40代は2方向のマンモグラフィと視触診、50歳以上は1方向のマンモグラフィと視触診を隔年に受けることができます。超音波は含まれていません。職域検診は加入している健保組合が行うもので、各健保組合の考え方により受けられる内容が異なります。

 ドック型検診は個人が医療機関を受診して自費で受けるもので、年齢、頻度、使用するモダリテイも自分の希望で選択できます。

マンモグラフィ

 乳房を挟んで撮影するレントゲン検査です。マンモグラフィは痛いと言われますが、圧迫圧は一定の範囲なので我慢できない痛みにはなりません。

 しかし検査を受けるときに緊張して硬くなっているとうまく乳房を挟めず余計痛く感じたり、月経前の乳房が張っている時期は苦痛が強いこともあります。

 最近は女性の技師が多くなり、撮影手技も上達し、機械も改良され、快適に受けられるようになっていますので、こわがらず安心して受診してください。
<写真1>

エコー

 職域検診やドック型検診ではエコーも受けることができます。

 若い女性の厚い乳腺にある小さな病変を発見するのに威力を発揮します。40代の日本人女性を対象に行った検討では、マンモグラフィ単独よりエコーを併用した方が、小さな浸潤癌をより多く見つけられる事がわかりました。

 別々に検査を行うと要精検率が高くなりすぎるため、両方の結果を総合的に判断して本当に精査が必要な人を見つけ出す総合判定という方式が現在検討されています。

視触診

 マンモグラフィでは写らないが硬く触れる病変が発見できること、診察時に自己触診の指導したり次回の受診を推奨したりできるという効果があります。

精度の高い検診を行っても受診率が低いと成果が上がりません!

受診推奨のためのピンクリボン運動が全国で行われています。乳がんで生命を落とす方を一人でも減らしたいと思います。

 

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