オピニオン/保健指導あれこれ
健康運動看護師とは -看護職だからできる健康運動の実践指導-
No.1 健康運動看護師とは -看護職だからできる健康運動の実践指導-
宮崎大学医学部看護学科 地域・精神看護学講座教授
2015年08月27日

健康運動看護師(健康スポーツナース)の認定
日本健康運動看護学会では、人間の運動を理解する上で、(1)人は運動以外では発達し得ない生体機能がある
(2)人は運動でしか負わない生体リスクがある
を基本概念としています。 この2点を前提としたとき、看護の専門性は、運動を健康レベルの向上に活かす手段としてその方法論、安全に適用する方法論を確立していくことにあると考えます。 運動は治療、健康回復、自己実現等を目的として子どもから高齢者に至るまで幅広く実践されており、全ての人々が、運動を安全かつ健康に実践できる方向づけを行うとともに、傷害を予防し、万が一の怪我や事故において適切な処置を施すことができるよう、実習を含めて20時間の養成講座を開講しています。 そして、試験に合格した者を健康運動看護師として認定しており、2015年8月現在、96名が健康運動看護師として認定されています。

2015年8月2日(日)健康運動看護師養成講座の講義風景
講師:筑波大学大学院人間総合科学研究科 教授 田中 喜代次
日本健康運動看護学会の目的
健康のための運動あるいは運動を手段とした健康回復に関する学理及びその応用についての研究発表、知識の交換、会員相互及び内外の関連学会との連携協力等を行うことにより、健康目的の運動について進歩普及を図り、もってわが国の健康運動看護学の発展に寄与することを目的とする。日本健康運動看護学会
「健康運動看護師とは -看護職だからできる健康運動の実践指導-」もくじ
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「運動/身体活動」に関するニュース
- 2025年04月01日
- 日本人の平均寿命と健康寿命の差は拡大 健康格差が拡大 肥満や認知症のリスクも深刻 30年間の健康傾向を分析
- 2025年03月31日
- 1日に1万歩のウォーキングが肥満・メタボのリスクを減少 歩数をどれだけ増やすと効果を期待できる?
- 2025年03月24日
- 肥満は認知症リスクも高める 食事と運動で脳の老化に対策 中年期の保健指導は効果が高い
- 2025年03月24日
- 「フレイル」の前兆は40代の中年期にあらわれる 早期の生活改善で対策 食事ではタンパク質と糖質をバランス良く
- 2025年03月24日
- 体組成計にのるだけで要介護化リスクの高い高齢者がわかる リスクの高い高齢者を早期発見し支援