日本健康運動看護学会認定健康スポーツナース
院内認定宮大健康スポーツナース
一次救命処置(BLS)講習終了
オピニオン/保健指導あれこれ
健康運動看護師とは -看護職だからできる健康運動の実践指導-
No.7 競技志向型運動をサポートする健康スポーツナースの役割
宮崎大学医学部附属病院看護師
2017年05月01日
霧島・えびの高原エクストリームトレイル大会(1)

エイドステーションの場所を示す表示
霧島・えびの高原エクストリームトレイル大会(2)

応急処置の状況
霧島・えびの高原エクストリームトレイル大会(3)

高原を走る参加者
平成27年度に宮大健康スポーツナース3名が救護活動に初めて参加した。大会当日は医師1名、宮大健康スポーツナース3名が大会スタッフと共に活動した。当日の負傷者は9名で、体調不良1名、転倒、滑落による骨折や打撲5名、擦過傷3名であった。広域の中で傷病者の位置を直ぐに把握できなかったり、山中で滑落した事例は道幅が狭く車が通れない為、救護所に傷病者を搬送するにも時間と人手を要した。
今回の救護活動を通して、気象条件に応じた救護資材の準備、メディカルスタッフや大会スタッフとの連携、そして搬送先病院の確保や救護体制の強化が重要であると感じた。また我々スタッフも山岳地帯での救護活動に対する認識が甘く、自然の過酷さや厳しさを思い知った。
年々、スポーツイベントにおいて医師や看護師の派遣要請が増加している。環境や気象条件に応じた事前準備やスタッフ間の連携、情報の伝達や、スポーツ現場で応急処置を効率良く迅速に行える事が求められている。その為、今後も、学習や経験を重ね、選手が安心して大会や競技に臨めるような環境づくりを行っていけるように健康スポーツナースとして活動を行なっていきたい。

エイドステーションの場所を示す表示
霧島・えびの高原エクストリームトレイル大会(2)

応急処置の状況
霧島・えびの高原エクストリームトレイル大会(3)

高原を走る参加者
トライアスロン大会(1)

救護活動
トライアスロン大会(2)

トライアスロン大会の救護テント
トライアスロン大会(3)

救護スタッフ(右端が著者)

救護活動
トライアスロン大会(2)

トライアスロン大会の救護テント
トライアスロン大会(3)

救護スタッフ(右端が著者)
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宮崎大学医学部附属病院看護師
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