オピニオン/保健指導あれこれ
LGBTについて、学校保健分野・地域保健分野・産業保健分野で考える
No.2-6 LGBTと⾃殺、社会的養護、家族形成:ライフプランを持つには
岡山大学大学院保健学研究科 研究科長
2020年03月19日
まんがで読む「未来への選択肢」の中のLGBT当事者
日本のLGBTの子どもたちにとっては、将来のライフプランを描くことができる状況ではありません。残念ながら、現時点では、学校へ行くことができるのか?自殺せずにいられるのか?進学や就職ができるのか?というような視点での支援が始まったばかりです。 しかし、不安が大きいLGBTの子どもたちにとって、将来への光が見えることは、大きな支援、さらには自殺対策になると思います。 同性婚と比較すると法的拘束力はないものの、同性パートナーシップ制度を導入する自治体が増加しています。また、里子や特別養子に加えて、生殖医療を用いて、子どもを持つことができるようになれば、さらに家族を形成する選択肢が増えることになります。 私達は、マンガ本『ライフプランを考えるあなたへ:まんがで読む「未来への選択肢」』の拡大版、拡大版第2版を作成し、LGBT当事者が子どもを持つことについて解説しています。LGBT当事者も含め多くの人々に、ご利用いただければと思います。
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