ニュース
ホウレンソウとブロッコリーで肥満や糖尿病を改善 野菜の抗酸化物質
2014年03月20日
ホウレンソウとブロッコリーを食べると抗酸化物質を摂取でき、肥満や糖尿病合併症の予防に効果的であることが解明された。
野菜に含まれる抗酸化物質が体を守る
野菜や果物にはビタミンやミネラルといった栄養素、食物繊維が含まれるが、抗酸化物質も含まれる。抗酸化物質の作用について、世界的に注目されている。
食物として吸収した栄養を分解してエネルギーを得るのに、呼吸で酸素をとりいれる必要があるが、その酸素の数パーセントは活性酸素になる。活性酸素は体を細菌やウイルスから守るために重要な役割を果たすが、最近の研究で老化やがん、糖尿病などの原因となることも分かってきた。
体には活性酸素を消去する酵素があるが、年齢とともにその働きは弱まる。また活性酸素は呼吸だけでなく、多量飲酒や喫煙、太陽の紫外線などさまざまな原因で発生する。
太陽の光を浴びて育つ野菜と果物には、この活性酸素を消去する抗酸化物質がたくさん含まれている。抗酸化物質の多くは、植物が紫外線や害虫から身を守るために作り出す物質で、色や香り、アクの成分にあたる。
抗酸化物質は多く摂取するほど良いということはなく、食物からバランスよく摂取することが大切だ。そのため、特定の抗酸化物質を、サプリメントとして大量に摂取することは好ましくない。
また、ファストフードでは、こうした栄養成分を摂取しにくいという。「野菜を毎日食べることが大切です」と、研究者は注意を呼びかけている。
ホウレンソウのチラコイドが食欲を抑制 肥満対策に効果的
ブリッコリーで糖尿病に闘いを挑む 臨床試験を開始
Broccoli sprouts could boost battle against Type 2 diabetes(クィーンズランド大学 2014年3月13日)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2024 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「栄養」に関するニュース
- 2023年08月28日
- 極端な「糖質制限」や「脂質制限」は危険? 日本人に適した食事スタイルは? 8万人超を調査
- 2023年08月28日
- カラフルな野菜を食べている人は認知症の発症が少ない ホウレンソウやブロッコリーを食べて認知症を予防
- 2023年08月28日
- 週末の「寝だめ」では平日の睡眠不足のダメージを回復できない 寝不足が心臓の健康に悪影響
- 2023年08月28日
- 高齢者の「フレイル」の発生リスクを40%低減 「要支援」の高齢者が通所系サービスを利用すると効果
- 2023年08月21日
- 朝食欠食が肥満やメタボのリスクを上昇 朝食を食べない人に共通する生活スタイルは?
- 2023年08月21日
- ストレスを解消する簡単で効果的な方法 「みんなと楽しく食べる」「睡眠を改善する」
- 2023年08月15日
- スマホやゲーム機で遊ぶ時間が長いと睡眠障害に 子供の言語力や認知力の発達が低下 食習慣も大切
- 2023年08月08日
- 若い世代でも「脂肪肝疾患」が増加 やせていても体脂肪が蓄積 肥満とどう違う?
- 2023年08月07日
- 【がん予防の経済効果】 がんのリスク要因を減らして1兆円超の経済的負担を軽減 生活スタイルや環境の改善が重要
- 2023年08月01日
- 肥満やメタボになりやすい生活習慣は子供のうちに身についている 子供の頃から保健指導が必要