ニュース
高齢者が安全に入浴できる目安 最低血圧100以上だと事故が14倍に
2016年03月03日
入浴事故が起こる危険性は、入浴前に最低血圧が100mmHg以上だと14倍以上、最高血圧が160mmHg以上だと3倍以上に高まる――東京都市大学などの研究グループによる調査で、安全な入浴の目安となる血圧値などが示された。
入浴の危険性を知るための血圧や体温の値を調査
研究チームは、訪問入浴事業所として登録されている全2,330ヵ所の事業所に対して、訪問入浴に関連する事故・体調不良(入浴事故)の発生状況を調査。入浴事故を起こした平均82.3歳の高齢者596例から、危険性を知る参考になる血圧や体温の値を割り出した。
その結果、血圧については、▽入浴前の収縮期(最高)血圧が160mmHg以上であると、正常血圧に比べ、入浴事故の発生は3.63倍に上昇、▽入浴前の拡張期(最低)血圧が100mmHg以上であると、入浴事故の発生は14.71倍に上昇することが分かった。
また、体温については、▽入浴前に体温37.5度以上であると、入浴事故の発生は16.47倍に上昇した。
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2024 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「健診・検診」に関するニュース
- 2023年08月09日
-
8020達成率は5割以上 若い世代の歯周病増、口腔ケアが課題に
厚労省「令和4年歯科疾患実態調査」より - 2023年08月08日
- 若い世代でも「脂肪肝疾患」が増加 やせていても体脂肪が蓄積 肥満とどう違う?
- 2023年07月28日
- 2022年度版「健診・保健指導施設リスト」状況を報告します【保健指導リソースガイド】
- 2023年07月24日
- 標準体重でも3分の1は実は「肥満」 BMIは健康状態をみる指標として不十分 やせていても安心できない
- 2023年07月11日
- 自治体健診で高齢者のフレイルを簡便に判定 「後期高齢者の質問票」でリスクが分かる 「フレイル関連12項目」とは?
- 2023年06月20日
- 肝臓学会が「奈良宣言2023」を発表 肥満・メタボの人は「脂肪肝」にもご注意 検査を受けることが大切
- 2023年06月12日
- 自治体健診で「心房細動」を早期発見 健康寿命と平均寿命の差を縮める 日本初の「健康寿命延伸事業」 大分県
- 2023年06月05日
- 要介護認定リスクと関連の深い健診6項目が明らかに 特定健診・後期高齢者健診のデータから判明 名古屋市
- 2023年05月19日
- 令和4年度「東京都がん予防・検診等実態調査」 受診者増加のための取組み率は健康保険組合で85%に上昇
- 2023年05月18日
-
さんぽセンター利用の5割以上「健診結果の措置に関する説明力が向上」
-『令和4年度産業保健活動総合支援事業アウトカム調査報告書』-