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乳がん患者からの相談 「乳房再建」は保険適用ありますか?

 乳がん患者さんから相談を受けたことがありますか?

 乳がん手術で確実に乳房は変形を残します。
お風呂や着替えのたびに、その変形を見てしまい気分が沈んでしまう人も多いのが現実です。日頃から様々な相談を受ける立場である専門職のみなさまは、乳がん患者さんから相談を受ける機会があると思います。その際に役立つ情報をまとめました。
※本ニュースは2月に行った専門職を対象としたアンケート結果で、「乳房再建」に関する項目についてまとめたものです
回答者の属性
女性が97%
30代~50代の好発年齢が9割
職種は保健師と看護師が6割で、勤務先は企業で社員の健康管理を行う事業所が34%、病院22%、健保組合21%、都道府県・市区町村の健康増進担当者など
53%がお子さんのいる既婚者、29%が独身者

属性詳細データ
インプラントによる乳房再建が保険適用になったことをご存知ですか?


 現在、保険適用になっている乳房再建方法は、自家組織による再建とインプラント(シリコン)再建です。
 2014年にシリコンでの乳房再建が保険適用になりましたが、約70%が「知らなかった」と回答しました。
専門職でこのような結果なので、一般の方はさらに認知度が低い可能性があります。

 (補足)現在、自己負担10万円程度で乳房再建は可能です。
参照ニュース乳房再建は保険適用あり 自己負担額は10万円から

「乳がんについての意識」詳細データ

乳がん患者さんに対する「乳房再建」の必要性について、どのようにお考えですか?


 乳房再建の必要性については、「本人が必要と感じるなら検討すべき」が68%と本人次第とする人が最多で、「必要ない」という人は0%でした。

 乳がん治療の第一目標は、癌を取り除くことに間違いありません。
 しかし、治療だけではなく、女性としてのアイデンティティへの配慮も求められています。「乳房再建」や「医療ウィッグ」などの情報は患者さんのQOL向上に大きく貢献しますので、是非とも幅広い情報提供をお願いします。

「働く人の乳がん治療と乳房再建に関するアンケート調査」詳細データ

乳がん治療と乳房再建の情報ファイル
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