ニュース

【連載更新】高齢者の看取りのあり方

 連載「地域での看取り」(神山 欣子:看護師、社会福祉士、介護支援専門員、MBA(経営学修士)/栗岡 住子:保健師、産業カウンセラー、MBA、博士(医学))の第7回を公開しました。

No.7 高齢者の看取りのあり方

 特別養護老人ホームひらかた聖徳園では、亡くなられた入所者の家族に、エンド・オブ・ライフケアについて考えてもらうために集まってもらう機会を設けています。亡くなる方の平均年齢が87.9歳であるため、家族の年齢も90歳代から、子供世代でも60歳代がほとんどで「次は私の番・・・」との思いがありました。看取られる人、看取る人の双方の気持ちに焦点を当てて「エンド・オブ・ライフ」について考えていきたいと思います。

 1.自然な看取り
 89歳のTさんは、2008年に入所した脳出血による後遺症のある介護度4の入所者です。施設生活も6年目に入り、徐々に機能低下が進み、食べ物や飲み物を飲み込む力が弱くなったことから終末期であるという共通認識を家族と共に行いました。ときおり、発熱などがあり誤嚥性肺炎(食べものや、だ液が気管に入ることが原因でおこる肺炎)の可能性が高くなりました。

 飲み込む力が弱り誤嚥をしている限り、治療してもまた、肺炎を繰り返すことが予測されます。また、Tさんは6年にわたり寝たきりに近い状態であったことや、コミュニケーションがとれず、認知症による不穏症状もあったことから、胃ろうなどの延命治療は望まないと決断され、看取り介護をおこなうことになりました。

 肺炎の治療は内服薬を使用することと、とろみをつけた水分や栄養補助食品を可能な範囲で食べていただくことにしました。居室内での生活が多くなりましたが、最期までストレッチャー(特殊機械浴)で気持ちよく入浴し、枯れるように自然に亡くなることができました。息子さん夫婦をはじめ親族は頻回に面会にこられていましたが、たまたま家に帰られたあとにTさんは安らかに旅立たれました。

オピニオン「地域での看取り」
地域保健トップページ

[soshinsha]

「地域保健」に関するニュース

2021年01月28日
【健やか21】「COVID-19 ワクチン接種を考慮する妊婦さんならびに妊娠を希望する⽅へ 」の提言(⽇本産婦⼈科感染症学会・⽇本産科婦⼈科学会)
2021年01月26日
【新型コロナ】接触確認アプリ「COCOA」がコロナ禍の心理的ストレスを減らす? 企業従業員の心の健康をどう守るか
2021年01月26日
スマホの運動アプリで1日の歩数を2000歩増やせる 新型コロナをきっかけに、運動への関心は世界中で拡大
2021年01月26日
「脂肪肝」が手遅れになる前にスマホで早期発見 病気と認識してきちんと対策 「脂肪肝プロジェクト」を始動
2021年01月26日
人工知能(AI)を活用して大腸がんを高精度に発見 医師とAIが一体となり、がん検査の見逃しをなくす
2021年01月25日
「内臓脂肪」と「腸内細菌」の関係を解明 肥満の人で足りない菌とは? 腸内細菌のバランスが肥満やメタボに影響
2021年01月25日
コレステロール高値で高尿酸血症のリスクが上昇 メタボリックシンドロームと高尿酸血症の関連に新たな知見
2021年01月22日
【健やか21】日本医学会連合が新型コロナ「重症化リスクをお持ちの皆様へ」注意喚起
2021年01月19日
【新型コロナ】「自然」の豊かな環境でストレスを解消 心の元気を保つために「行動の活性化」を
2021年01月18日
「和食」が健康にもたらすメリットは多い 5割が「健康に良い」、8割以上は「和食が好き」
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
  • 週1回配信(毎週木曜日)
  • 登録者数 10,890 人(2021年06月現在)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 2.7%
  • 保健師 44.8%
  • 看護師 10.8%
  • 管理栄養士・栄養士 19.8%
  • その他 22%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶