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年末年始の海外への渡航は感染症に注意 厚労省が呼びかけ
2016年12月06日
年末年始は海外へ渡航する人が増えることから、厚生労働省はこのほど、海外で気を付ける感染症に関して情報を提供するホームページを更新。海外でかかる可能性がある感染症について感染源別に情報をまとめ、注意をうながしている。
厚生労働省のHPでは、海外で感染症にかからないためには正しい知識と予防方法を把握しておくことが必要として、渡航前に確認しておくべき情報をまとめて掲載している。特に検疫所のHPや外務省の海外安全HPでは、国や地域ごとに最新の感染症の情報などが公表されており、事前に渡航先について調べておくことが望ましい。
感染源別に見てみると、蚊やマダニなどが媒介する感染症としてマラリアやデング熱、ジカウイルス感染症などがある。ジカウイルスは今年初めから中南米を中心に感染リスクが高まっていたが、現在は多くの国と地域で患者の減少傾向が報告され、外務省も発生を継続してきたジカウイルスに関する感染症危険情報を11月22日に取り下げている。
しかし蚊が媒介する感染症であることから地理的な拡大リスクは今後も高いと考えられ、感染が確認されている地域を渡航する際は蚊に刺されないようにするなど予防意識は高めておくべきだとしている。
また水や食べ物から消化器系の感染症に感染するリスクもあることから、
■手洗いをこまめにする■生水を飲まないようにする
■氷を避けるようにする
■完全に火の通った食べ物を食べる
■サラダや生の野菜は避ける といった点に注意するよう呼び掛けている。 また病気は感染してから症状が出るまでに時間がかかる「潜伏期間」があることから、帰国後に発熱や下痢など気になる症状が見られたときは検疫所に相談して病院を受診するよう促している。 厚生労働省 報道発表「年末年始の海外旅行では感染症に注意しましょう 海外で気を付ける感染症情報をホームページで提供」
厚生労働省 年末年始における海外での感染症予防について
厚生労働省 検疫所 FORTH
外務省 海外安全ホームページ
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