ニュース

特定健診72.8%、特定保健指導15.2% 実施率は横ばい 健保連調査

 「健康保険組合連合会」(けんぽれん)は、2015年度の「特定健診・特定保健指導の実施状況に関する調査分析」を発表した。健康保険組合加入者に対する特定健康診査(特定健診)の実施率は72.8%(前回は72.4%)、特定保健指導の実施率も15.2%(同15.2%)といずれも横ばいで推移した。
特定健診 50~54歳で実施率88.0%
 集計対象は1,054組合。特定健診および特定保健指導データをもとに、特定健康診査や特定保健指導の実施率のほか、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)該当者・予備群の割合、減少率、服薬の状況などをとりまとめた。

 特定健康診査対象者は約934万人で、このうち受診者数は約680万人で実施率は72.8%。被保険者は85.5%、被扶養者は42.1%となっている。組合分布状況では、実施率70~80%未満が405組合でもっとも多く、被保険者では実施率90%以上が643組合、被扶養者では実施率40~50%未満が221組合でもっとも多い。組合形態別にみると、単一組合74.6%、総合組合69.9%となっている。

 年齢階層別の特定健康診査実施率では、被保険者では50~54歳:88.0%、被扶養者でも50~54歳:45.1%がもっとも高い割合を示している。業態別に特定健康診査実施率をみると、(1)複合サービス業:92.4%がもっとも高く、次いで(2)飲食料品小売業:92.3%、(3)農林水産業:92.2%となっている。

 特定保健指導対象者数は約128万人で、特定保健指導終了数は約19万人と実施率は15.2%。保健指導レベル別の実施率は、積極的支援:13.5%、動機づけ支援:17.7%となっている。また、特定保健指導実施率の組合分布状況では、積極的支援、動機づけ支援ともに実施率10%未満がもっとも多い。組合形態別にみると、単一組合19.8%、総合組合7.8%となっている。

 保健指導レベル別の実施率は、積極的支援:13.5%、動機づけ支援:17.7%となっている。また、特定保健指導実施率の組合分布状況では、積極的支援、動機づけ支援ともに実施率10%未満がもっとも多い。
年齢階層別にみた特定健康診査実施率

年齢階層別にみた特定保健指導実施率
健康保険組合連合会
[Terahata]
side_メルマガバナー

「健診・検診」に関するニュース

2025年06月02日
肺がん検診ガイドライン19年ぶり改訂 重喫煙者に年1回の低線量CTを推奨【国立がん研究センター】
2025年05月20日
【調査報告】国民健康保険の保健事業を見直すロジックモデルを構築
―特定健診・特定保健指導を起点にアウトカムを可視化
2025年05月16日
高齢者がスマホなどのデジタル技術を利用すると認知症予防に 高齢者がネットを使うと健診の受診率も改善
2025年05月16日
【高血圧の日】運輸業はとく高血圧や肥満が多い 健康増進を推進し検査値が改善 二次健診者数も減少
2025年05月12日
メタボとロコモの深い関係を3万人超の健診データで解明 運動機能の低下は50代から進行 メタボとロコモの同時健診が必要
2025年05月01日
ホルモン分泌は年齢とともに変化 バランスが乱れると不調や病気が 肥満を引き起こすホルモンも【ホルモンを健康にする10の方法】
2025年05月01日
【デジタル技術を活用した血圧管理】産業保健・地域保健・健診の保健指導などでの活用を期待 日本高血圧学会
2025年04月17日
【検討会報告】保健師の未来像を2類型で提示―厚労省、2040年の地域保健を見据え議論
2025年04月14日
女性の健康のための検査・検診 日本の女性は知識不足 半数超の女性が「学校教育は不十分」と実感 「子宮の日」に調査
2025年03月03日
ウォーキングなどの運動で肥満や高血圧など19種類の慢性疾患のリスクを減少 わずか5分の運動で認知症も予防
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,800名)
登録者の内訳(職種)
  • 医 師 3%
  • 保健師 47%
  • 看護師 11%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 20%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶