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在宅介護高齢者の4人に1人が睡眠薬を使用 ケアマネジャー「見直し必要」
2017年10月18日
自宅で介護を受けている高齢者の4人に1人が医師が処方する睡眠薬を常用しているとの調査結果を、製薬会社のMSDがまとめた。高齢者の睡眠薬服用は転倒による骨折などにつながる危険もあり、回答したケアマネジャーの過半数は、量を減らすなどの見直しが必要だと考えていることが明らかになった。
ケアマネジャーの6割が「適正な薬への見直しが必要」と回答
MSDは、在宅で介護を受ける高齢者(在宅要介護高齢者)と、その同居する家族・親族(同居家族)の睡眠に関する実態を明らかにするために調査を実施した。同調査は、介護のケアプラン管理の中心的役割を担い、介護を支援する立場にあるケアマネジャー828人を対象としたの。
調査では、担当する2万691人の在宅要介護高齢者のうち、26%の5328人が睡眠薬を服用していることが判明。睡眠薬を服用している在宅要介護高齢者を担当しているケアマネジャー500人を対象に行った調査では、次のことが明らかになった。
「寝付けない」「夜中に目が覚める」など在宅要介護高齢者の不眠について、本人や家族などから相談・報告を受けたことがあるケアマネジャーは89.4%。
さらに、不眠について相談・報告をした在宅要介護高齢者について、8割以上のケアマネジャーが「日中の活動低下」「昼寝などの仮眠が多い」「夜に眠れないことで規則正しい生活が送れない」などを心配・不安な状態だと回答した。
在宅要介護高齢者の睡眠薬服用について、ケアマネジャーの67.4%が「眠るために必要である」、55.6%が「同居者の夜間介護の負担を減らすために必要である」と考えている一方で、57.8%が「状態によっては適正な薬への見直しが必要である」と回答した。
ふらつきや転倒の原因 7割が「睡眠薬が影響」
睡眠薬服用に関し「心配や不安を感じる」「状態によっては適正な薬への見直しが必要」「服用を中止できるように取り組みたい」と回答したケアマネジャーの76.0%が、睡眠薬服用について誰かに相談しており、そのうち医師へ相談した割合は72.9%ともっとも多かった。
また、不眠に関する相談または報告があった在宅介護高齢者にみられる症状のうち、「日中の足元のふらつき、転倒」の原因と考えられるものは、「加齢による心身の衰え」(83.9%)、「不眠の治療のために服用している、医師から処方された薬の影響」(72.6%)という回答が多かった。
同居家族から夜間介護の疲労や負担について相談を受けたことがあるケアマネジャーは89.6%。具体的には「ポータブルトイレやお手洗いへ連れていく際の移動や移乗」(60.1%)、「呼び出し対応」(55.3%)、「眠れない在宅要介護高齢者の対応」(51.2%)が多かった。
「快眠ジャパン」不眠症対策サイト~不眠の悩みを解消します~(MSD)
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