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人気漫画『はたらく細胞』とコラボしHTLV-1の認知を拡大

 厚生労働省は「ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)」の認知拡大と理解促進を目的に、TVアニメ『はたらく細胞』(原作:講談社「月刊少年シリウス」で連載中)とコラボレーションした啓発活動を実施する。

 「HTLV-1」は、血液中にあるリンパ球に感染するウイルス。感染者は全国で約82万人いると推定されているが、感染してもほとんどの人が生涯病気を発症しないため、疾患そのものへの関心が持たれにくい。医療従事者の間でも「HTLV-1」の認知度が低く、関連疾患の「成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)」や、「HTLV-1関連脊髄症(HAM)」の診断の遅れが問題視されている。

 そのため、厚生労働省ではさらなる感染者を増やさないため、若者から中高年までの幅広く認知を広めようとTVアニメ『はたらく細胞』とコラボレーションした啓発活動を行うこととした。

 清水茜氏による体内細胞擬人化漫画『はたらく細胞』は『月刊少年シリウス』で2015年3月号より連載が始まり、累計発行部数150万部を突破している人気作品。2018年7月にTVアニメ化が決定している。

 今回のコラボレーションでは、擬人化したヘルパーT細胞のキャラクターが、ポスターやリーフレットで「HTLV-1を正しく知ってください。」と呼びかける。リーフレットでは母子感染と性行為感染が主な感染経路であることなどを、イラストを用いて分かりやすく伝えている。

 ポスター(約3,200部)とリーフレット(約13万部)は、全国の自治体・保健所などへ配布。また、厚生労働省のHPからもダウンロードできる。


©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction

報道発表「ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)」の啓発活動に 体内細胞擬人化TVアニメ「はたらく細胞」を起用(厚生労働省)
「HTLV-1を正しく知ってください。」
 ・啓発ポスター
 ・リーフレット
[yoshioka]
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