ニュース
風疹のワクチン接種と妊婦への予防を呼びかけ―先天性風疹症候群の報告を受け
2019年02月14日
国立感染症研究所はこのほど、2019年第4週に先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれたとの報告があったことを発表した。
2018年7月以降、続いている風疹の流行では初めての報告になる。2019年に入ってからも風疹の患者数は増えており、改めて妊婦への感染防止を強化するとともに、風疹の抗体を持たない人への予防接種が呼びかけられている。
2018年7月以降、続いている風疹の流行では初めての報告になる。2019年に入ってからも風疹の患者数は増えており、改めて妊婦への感染防止を強化するとともに、風疹の抗体を持たない人への予防接種が呼びかけられている。

妊娠が判明したら直ちに妊婦風疹抗体検査を
日本産婦人科医会と"風疹ゼロ"プロジェクト作業部会は昨年10月、「妊婦さんへ風疹からの緊急避難行動のお願い」を出しており、その中で妊娠が判明したら直ちに妊婦風疹抗体検査を受け、感染のリスクが高いことが分かった場合は、罹患(りかん)予防に徹するよう求めてきた。
国は「早期に先天性風疹症候群の発生をなくすとともに、平成32年度までに風疹の排除を達成すること」を目標としている。
しかし以前、感染者が増加していることから、厚生労働省は2019年から2021年度末のおよそ3年間で、過去に風疹の定期接種を受ける機会がなかった昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性を対象に、風疹の抗体検査を行い、必要に応じて原則無料で定期接種を行うと発表している。
また妊娠中はワクチンの接種を受けられず、受けた後は2カ月間、妊娠を避ける必要がある。そのため、先天性風疹症候群のリスクについて啓発を行い、抗体が十分でない場合は妊娠前の早い段階で2回のワクチンを受けておくことも呼びかけられている。
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「地域保健」に関するニュース
- 2025年08月21日
- 令和7年(1月~7月)の自殺者は11,143人 前年同期比で約10%減少(厚生労働省)
- 2025年08月21日
- 歯の本数が働き世代の栄養摂取に影響 広島大学が新知見を報告
- 2025年08月13日
-
小規模事業場と地域を支える保健師の役割―地域と職域のはざまをつなぐ支援活動の最前線―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈後編〉 - 2025年08月07日
- 世代別・性別ごとの「総患者数」を比較-「令和5年(2023)の患者調査」の結果より(日本生活習慣病予防協会)
- 2025年08月06日
-
産業保健師の実態と課題が明らかに―メンタルヘルス対応の最前線で奮闘も、非正規・単独配置など構造的課題も―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈前編〉 - 2025年07月28日
- 日本の「インターバル速歩」が世界で話題に 早歩きとゆっくり歩きを交互に メンタルヘルスも改善
- 2025年07月28日
- 肥満と糖尿病への積極的な対策を呼びかけ 中国の成人男性の半数が肥満・過体重 体重を減らしてリスク軽減
- 2025年07月28日
- 1日7000歩のウォーキングが肥満・がん・認知症・うつ病のリスクを大幅減少 完璧じゃなくて良い理由
- 2025年07月28日
- 【妊産婦を支援】妊娠時に頼れる人の数が産後うつを軽減 妊婦を支える社会環境とメンタルヘルスを調査
- 2025年07月22日
- 【大人の食育】企業や食品事業者などの取り組み事例を紹介 官民の連携・協働も必要 大人の食育プラットフォームを立ち上げ