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「ルナルナ」を活用し女性のヘルスケアをビッグデータ解析 国立成育医療研究センター
2019年05月29日
国立成育医療研究センターは、女性をサポートするネットサービス「ルナルナ」を運営するエムティーアイとともに、女性ヘルスケア・ビッグデータ解析における共同研究を開始すると発表した。
月経、基礎体温、妊娠などに関する国内最大級のデータを利用し、産婦人科医と医学研究者からなるチームが分析を行う。
月経、基礎体温、妊娠などに関する国内最大級のデータを利用し、産婦人科医と医学研究者からなるチームが分析を行う。
月経、基礎体温、妊娠経過などに関するビッグデータを専門家が解析
国立成育医療研究センターは、女性をサポートする健康情報サービス「ルナルナ」を運営するエムティーアイとともに、女性ヘルスケア・ビッグデータ解析における共同研究を開始すると発表した。
これは、子どもを望む女性達の妊娠・出産の実現や、それぞれの女性に最も適した健康管理支援の解明と、女性のヘルスケア領域において新たな知見の創出を目的に行うもの。
「ルナルナ」に記録されている月経・基礎体温・妊娠経過などの女性の健康データを活用し、国立成育医療研究センターおよび、共同研究施設が臨床医学・社会医学の観点から統計解析、結果解釈などを行う。
関連情報
女性ヘルスケアの身近な疑問、妊娠経過、出生時体格の要素解明を目指す
「ルナルナ」は、体調管理から妊娠・出産・育児までをサポートするサービスで、スマートフォンやタブレットで利用可能なアプリを中心に展開し、利用者の妊娠をサポートしている。これまでに月経周期と排卵日のビッグデータを解析し、従来定説とされてきたオギノ式をベースに、独自の予測ロジックを確立するなどの研究実績がある。
現在「ルナルナ」のサービス上では年間約27万人から妊娠報告があるという。より精度の高い排卵日予測や「仲良し日(妊娠可能性の高い日)」の提供を行うことで、利用者のセルフ妊活を支援している。
今回の研究では、月経、基礎体温、妊娠経過、出産および出生児の状態の記録など、「ルナルナ」に蓄積されているデータのうち、量や質に関して一定基準を満たした最大50万人分の匿名化処理済みデータについて、国立成育医療研究センターで、産婦人科医と医学研究者から成るチームが統計解析、結果解釈、成果公開などを実施。
これまで十分なデータがなかった「月経周期は年齢によりどう変化するのか?」「妊娠しやすさに影響を与える要素は何か?」など、女性ヘルスケアの身近な疑問や、妊娠経過・出産結果・出生時体格に関して、どのような要素がどのように関係しているのか、解明を目指すとしている。
なお、同研究において自身のデータ提供を希望しない場合、改めて利用規約の該当部分における同意の撤回が可能。同意の撤回についての詳細は、以下のページで確認できる。
研究は、国立成育医療研究センター分子内分泌研究部の鳴海覚志室長、社会医学研究部の森崎菜穂室長らの研究グループによるもの。研究は、日本医療研究開発機構(AMED)の事業である、女性の健康の包括的支援実用化研究事業(Wise)「プレコンセプションの女性に着目した疾患予防に関する総合的ケア方法の確立」の一環として行われる。
国立成育医療研究センター「ルナルナ」
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