ニュース

働いている母親が増加、子どもの携帯電話所有率もアップ―21世紀出生児横断調査

 厚生労働省はこのほど、第8回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)の概況を公表した。平成13年出生児との比較調査が行われており、今回の結果からは母親が有職である割合や、携帯電話を持つ子どもの割合が増えていることが分かった。
3.jpg
母親が有職である割合、72.1%に上昇
 平成22年に出生した子どもの実態や経年変化を継続的に観察している調査で、今回は8歳(小2)時点で実施された。具体的には平成22年5月10日から24日の間に生まれた子どもから抽出され、約24,000人の回答を得た。調査では、21世紀の初年となる平成13年に出生した子どもの継続調査結果と比較することも行われている。

 「母の就業状況の変化」については、今回の調査では母が有職の割合は72.1%。平成13年出生児を対象に同年齢で行われた調査に比べると11.6ポイント高い。

 出産1年前の就業状況が「勤め(常勤)」の母のうち、第1回調査から第8回調査まで継続して「勤め(常勤)」の母の割合は38.7%で、平成13年出生児に比べて11.2ポイント高くなっていた。

 また、平成22年出生児における第1回調査から第8回調査までの変化を見ると、母親が「勤め(常勤)」にある割合に大きな変化はなかったものの、「勤め(パート・アルバイト)」については年々、割合が上昇。第8回調査では38.7%を占めていた。

1.png
約20%の子どもが携帯電話を所有も、読書数は上昇
 一方、子どもの生活の状況を見ると、携帯電話(スマートフォンも含む)を持たせている割合は17.9%。平成13年出生時と比べれば11.6ポイントも高くなっていた。携帯電話を持たせた時期は「小学1年生から」が68.6%で最多。

 携帯電話を持たせた理由(複数回答)は、「子どもと連絡ができるように」(86.3%)、子どもの居場所を確認するため(62.7%)、「きょうだいが持っているから」(10.3%)の順だった。

 また学校以外での1日の勉強時間(宿題や学習塾などを含む)は約7割が1時間未満という結果になり、これは平成13年出生児とほぼ同じ割合だった。一方、読書週間については、平成13年出生児と比べると1カ月に4冊以上の本を読む割合が上昇していた。

[yoshioka]
side_メルマガバナー

「産業保健」に関するニュース

2023年08月28日
極端な「糖質制限」や「脂質制限」は危険? 日本人に適した食事スタイルは? 8万人超を調査
2023年08月28日
カラフルな野菜を食べている人は認知症の発症が少ない ホウレンソウやブロッコリーを食べて認知症を予防
2023年08月28日
わずか5分の運動でも「がんリスク」を32%減少 無理なく続けられる「新しい運動法」を開発
2023年08月28日
週末の「寝だめ」では平日の睡眠不足のダメージを回復できない 寝不足が心臓の健康に悪影響
2023年08月28日
高齢者の「フレイル」の発生リスクを40%低減 「要支援」の高齢者が通所系サービスを利用すると効果
2023年08月21日
肥満やメタボが「腰痛」を引き起こす コロナ禍でさらに増加 「腰痛」を改善する運動は?
2023年08月21日
朝食欠食が肥満やメタボのリスクを上昇 朝食を食べない人に共通する生活スタイルは?
2023年08月21日
アルコールが高血圧の原因に 飲酒量が少ない人も血圧が上昇 2万人弱を調査
2023年08月21日
ストレスを解消する簡単で効果的な方法 「みんなと楽しく食べる」「睡眠を改善する」
2023年08月21日
「運動アプリ」がメンタルヘルスも改善 スマホアプリの導入は運動指導で障壁の低い介入に
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶