ニュース

健診・検診/保健指導実施機関 集計結果と解説(2018年度版)

 保健指導リソースガイドでは、2013年から健診・検診/保健指導機関リストを制作しています。健康管理業務従事者目線に立ち、「健診・検診」だけでなく「保健指導」の実施有無まで網羅しています。今年度も当リストの更新とともに、情報の総括をしました。

 保健指導リソースガイドでは、保険者である事業所や健保組合、市区町村などで働く医師や保健師、健康管理スタッフからの、健診委託先を決める、または契約を見直す際の判断材料となるものが欲しいとの要望に応え、都道府県別のリストを作成しています。

 2016年より最新情報(掲載項目の追加・変更)は各健診機関から募集しています。より正確な情報の反映のため、情報の更新・変更がありましたらお問合せフォームからお知らせいただくようお願いします。

健診・検診/保健指導実施機関ガイド掲載機関のまとめ
 認定団体別登録機関数は【表1】の通りです。【表2】の各項目の実施割合を見ると、人間ドックと特定健康診査は3団体とも8割以上の実施率でした。定期健康診断は、全国労働衛生連合会の認定機関ではすべての機関で実施している一方、他の認定施設は7割の実施率でした。

 さらに、保健指導の実施状況を見ると、特定保健指導は全国労働衛生連合会の認定機関は8割、他の認定施設は6割弱の実施率でした。そのほかの保健指導の実施状況が総じて低い中、全国労働衛生連合会は産業保健相談事業4割以上、栄養指導3割以上の実施率でした。

 定期健康診断の実施や特定保健指導までを一気通貫で受けられるかどうか等は、中小規模の事業所の健康管理を進める上で重要になってきています。また地域のがん検診においても、このガイドは活用できるのではないでしょうか。

【表1】年度別、団体別登録機関数



【表2】評価認定団体別、健診・検診・保健指導項目別実施数と実施割合

補足
 評価認定が疾病予防・健康増進・各種疾患の啓発などを行う3団体のHPに公開されている施設一覧を参考に情報収集を行いました。

 〇人間ドック学会:人間ドック・検診施設機能評価認定施設
 (昭和61年(1986)優良施設を示す「指定表示版」作成)
 〇日本総合健診医学会:優良総合健診施設
 (平成8年(1996)4月を第1回目)
 〇全国労働衛生機関:労働衛生サービス機能評価認定施設
 (平成11年度より労働衛生機関評価制度を創設さらに平成16年12月には労働衛生サービス機能評価制度に改めた)

 ☆結核予防会(1939年~)
 ☆対がん協会(1952年8月~)
 ☆予防医学事業中央会(1966年~ 前身は寄生虫予防協会1957年7月~)
今後の掲載について協力お願い
 健診・検診/保健指導は今後ますます外部委託し委託元と連携して進めるようになると考えています。それに対して、保健指導の委託機関はまだまだ少ないことや、ホームページ上でのチェックではわかりにくいのが現状です。

 そのため、2016年より最新情報(掲載項目の追加・変更)を随時各健診機関から送っていただくことで、より正しい情報を掲載することができます。ぜひ実施項目の新たな開始や変更がありましたら連絡をいただければ幸いです。各機関、ご担当者の皆様、よろしくお願いいたします。

2019年6月12日
保健指導リソースガイド 編集部
[保健指導リソースガイド編集部]
side_メルマガバナー

「特定保健指導」に関するニュース

2025年02月25日
【国際女性デー】女性と男性はストレスに対する反応が違う メンタルヘルス対策では性差も考慮したアプローチを
2025年02月25日
【国際女性デー】妊娠に関連する健康リスク 産後の検査が不十分 乳がん検診も 女性の「機会損失」は深刻
2025年02月25日
ストレスは「脂肪肝」のリスクを高める 肥満やメタボとも関連 孤独や社会的孤立も高リスク
2025年02月25日
緑茶を飲むと脂肪肝リスクが軽減 緑茶が脂肪燃焼を高める? 茶カテキンは新型コロナの予防にも役立つ可能性が
2025年02月17日
働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
2025年02月17日
肥満やメタボの人に「不規則な生活」はなぜNG? 概日リズムが乱れて食べすぎに 太陽光を浴びて体内時計をリセット
2025年02月17日
中年期にウォーキングなどの運動を習慣にして認知症を予防 運動を50歳前にはじめると脳の健康を高められる
2025年02月17日
高齢になっても働き続けるのは心身の健康に良いと多くの人が実感 高齢者のウェルビーイングを高める施策
2025年02月12日
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より
2025年02月10日
【Web講演会を公開】毎年2月は「全国生活習慣病予防月間」
2025年のテーマは「少酒~からだにやさしいお酒のたしなみ方」
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶