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「生活習慣病リスクレポート」で効果的な受診勧奨を 企業と地域の連携で重症化予防

 ドラッグストアチェーンのスギ薬局(愛知県大府市、杉浦克典社長)が提供する情報提供冊子「生活習慣病リスクレポート」がこのほど、東京都中野区で受診勧奨事業の効果アップ策として採用された。

 特定健診で高血圧症や糖尿病などの疑いがある人がより自分事として結果を捉え、医療機関を受診するきっかけにしてもらうのが目的。企業と地域が連携し、生活習慣病の重症化予防を図る。

 スギ薬局が提供する「生活習慣病リスクレポート」はA4版6ページ。一人ひとりの健診結果をビッグデータと予測モデルで分析し、将来の糖尿病・脳卒中・心筋梗塞を発生する確率や、同性同年齢の100人と自分の健診値を比べた場合の順位などを算出。

 結果を適切に捉えられるよう、発症するとどれぐらい家族や生活に負担がかかるか、また生活改善すると発症確率はどれぐらい下げられるか、などを伝える。2019年のサービス開始以来、保険者を中心としたユーザーで特定保健指導の参加申込率が6倍にアップしたケースもあるという。

 一方、中野区は生活習慣病の重症化予防の一環として、特定健診(メタボ健診)の結果から高血圧症や脂質異常症、糖尿病が疑われるにも関わらず医療機関を受診していない人には文書や電話で受診を勧奨している。

 平成30年度中野区国民健康保険保健事業の評価報告書によると、電話による勧奨対象率は30%が目標だが実績は19.2%。前年度の健診結果をもとに対象者を抽出し、健診後1年以上過ぎてからの勧奨に至っていた影響があると考えられ、なるべく早いタイミングでの勧奨が課題となっていた。

 またリスクの高い人ほど医療機関を受診していたことから、重症度に合わせた保健指導や勧奨には一定の効果が見られていた。

 そのため中野区では、さらなる受診率アップのために同レポートを採用。健診結果レポートとして中・高リスクの受診勧奨対象者に配布し、「確かに受診が必要だ」と納得感を醸成することで受診勧奨効果のアップを目指す。

[yoshioka]