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「体罰等によらない子育てのために~みんなで育児を支える社会に~」を開設 児童虐待に対する社会的関心喚起を

 11月の児童虐待防止推進月間に合わせ、厚生労働省は11月29日、インターネット配信で「子どもの虐待防止推進全国フォーラム」を開催する(高知県・高知市共催)。事前申し込み不要で、参加費は無料。

 今年は新型コロナウイルス感染症対策による学校休業や外出自粛による環境変化などから虐待リスクの高まりが懸念されており、厚労省はみんなで育児を支える社会になるよう多くの参加を呼び掛けている。

特設HP「体罰等によらない子育てのために~みんなで育児を支える社会に~」を開設

 厚労省は毎年11月を「児童虐待防止推進月間」と定めて家庭や学校、地域など社会全般にわたり児童虐待問題に対する関心、理解を広めている。今年度の標語は「189(いちはやく)知らせて守る こどもの未来」。

 また同省では、児童虐待問題に対する社会的関心の喚起を図るため、特設ホームページ「体罰等によらない子育てのために~みんなで育児を支える社会に~」を開設した。

 一方、今年4月から体罰は許されないものであるとする児童福祉法等改正法が施行されたが、1月から6月までの児童虐待相談対応件数(速報値)では、前年同月に比べて増加傾向が見られる。

 コロナ禍で子どもや家庭の生活環境が変化し、虐待リスクの高まりが懸念されるとして、政府は4月24日、「子どもの見守り強化アクションプラン」を公表し、地域の見守り体制強化を図るなどしてきた。

「子どもの虐待防止推進全国フォーラム」は11月29日に配信

 推進月間の期間中は集中的に広報、啓発活動が全国で展開されているが、11月29日にはYou Tubeの厚労省動画チャンネルで「子どもの虐待防止推進全国フォーラム」を配信。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う生活様式の変化がある中、子どもたちを取り巻く環境や関わり方のポイントなどについて考える。

 基調講演は恵泉女学園大学の大日向雅美学長による「子どもの権利が守られる体罰等のない社会へ」と、女優のサヘル・ローズさんによる「児童虐待のない健やかな社会の実現に向けて〜家族の愛情と出会い〜」の二つ。

 また「体罰や暴言によらない、みんなで育児を支える社会とは」や「地域の見守り支援 〜コロナ禍における虐待予防と居場所づくり〜」をテーマに、子育て支援者や有識者らでパネルディスカッションを行う。

 最後は大日向さん、俳優の杉浦太陽さん、タレントの福田萌さん、厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課虐待防止対策推進室長の山口正行さんでトークセッションも予定している。

 開催日時は11月29日14時から16時半。事前申し込み不要で、だれでも視聴できる(参加費無料)。フォーラムの案内は特設サイトから。

[yoshioka]
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