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運動の要素を取り入れたビデオゲームが運動不足や腰痛を改善 室内で運動に気軽に取り組め楽しく続けられる
2024年09月30日

新型コロナの感染拡大の影響で、屋外での運動機会が減り、運動不足や体力低下・体重増加、いわゆる"コロナ太り"を感じている人は多い。
また、今年の夏も猛暑日が多く、多くの人は外出が減り運動不足になった。
テレビゲームに運動や身体活動の要素を取り入れた「エクサゲーム」であれば、室内で運動に気軽に取り組め、楽しく続けられると発表された。
体を動かしながらプレイするエクサゲームは、室内で快適に運動でき、利用者が繰り返し参加できる仕掛けもしてあり、運動を無理なく楽しく続けるとしている。
コロナ禍と猛暑で運動機会が減少 テレビゲームで運動不足を解消
新型コロナの感染拡大の影響で、屋外での運動機会が減り、運動不足や体力低下・体重増加、いわゆる"コロナ太り"を感じている人は多い。 また、今年の夏も全国各地で35℃を越える猛暑日が多く、40℃以上を観測した地域もある。連日の猛暑により外出が減り、運動不足になったという人も多い。 運動の効果は理解していても、運動習慣のない人が、新たに運動をはじめ、続けるのは簡単なことではない。 毎日を忙しく過ごしていて、1日に運動をする時間をつくってモチベーションを維持するのが難しいという人も多い。 そういう人は、屋内でテレビゲームを使って運動をすると、運動不足を解消できる可能性がある。 テレビゲームに運動や身体活動の要素を取り入れた「エクサゲーム」(Exergame)であれば、運動に気軽に取り組め、楽しく続けられることが報告された。 エクサゲームとは、エクササイズとゲームを合わせた造語。15年以上前に「バランスWiiボード」や「ダンスダンスレボリューション」などが人気を集めて以来、ゲーム機器やコンピュータなどに運動の要素を取り入れる試みは注目されている。 エクサゲームに取り組むことで、体力が向上し、運動に対して意欲的になれ、座ったまま過ごす時間を減らすのにも効果的としている。エクサゲームで遊ぶと楽しく運動できるという結果に

アクティブなテレビゲームにより運動量を増やせるかを調査
ブリガムヤング大学が公開しているビデオ
ブリガムヤング大学が公開しているビデオ
アクティブなテレビゲームで腰痛を改善 慢性的な腰痛を27%軽減
アクティブなテレビゲームを上手に活用すると、慢性的な腰痛を27%軽減できるという研究も報告されている。詳細は、米国理学療法学会が刊行している「Physical Therapy & Rehabilitation Journal」に掲載された。
オーストラリアのシドニー大学は、慢性腰痛のある平均年齢67歳の成人60人に参加してもらい、8週間の試験を行った。理学療法士が監修した、室内でできるゲームプログラムに取り組んでもらった。
使用されたエクササイズを組みこんだテレビゲームは、双方向的なやりとりが可能で、ビデオと音声により運動のテクニックを教え、利用者にフィードバックを提供できるよう工夫されていた。
利用者は、パフォーマンスにもとづき採点も受けられ、モチベーションを高め維持できるように作ってあった。
その結果、参加者はエクササイズによって、痛みが27%軽減し、身体機能は23%向上した。従来の運動プログラムに比べて、利用者の順守率もはるかに高かったという。
「こうしたゲームを使った新しい運動プログラムは、室内での運動を通じて、慢性腰痛を自己管理する意欲を高め、痛みがあっても日常活動を続ける能力を向上させるためのユニークな解決策となる可能性があります」と、同大学公衆衛生学部の理学療法士であるジョシュア ザドロ氏は述べている。
慢性的な腰痛は、加齢とともに重症化し、障害を引き起こし、バランス・筋力・歩行速度などの身体機能に重大な影響を及ぼす可能性がある。
Short- and longer-term psychological and behavioral effects of exergaming and traditional aerobic training: A randomized controlled trial (International Journal of Sport and Exercise Psychology 2022年1月17日)
Can video game exercises help chronic low back pain? (シドニー大学 2018年9月20日)
Video-Game-Based Exercises for Older People With Chronic Low Back Pain: A Randomized Controlledtable Trial (GAMEBACK) (Physical Therapy & Rehabilitation Journal 2018年9月20日)
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