オピニオン/保健指導あれこれ
産業保健

「働く母1000人実態調査~健康×子育て×働き方」を実施して ~働きながら、安心して妊娠・出産・子育てができるために~

(株)ウェルネスライフサポート研究所 代表取締役、保健師
加倉井 さおり
「女性活躍推進」という社会の流れの中で、結婚、妊娠、出産しても働き続けたい女性は増えています。共働き世帯数は専業主婦の世帯数を上回り、年々増加傾向にあります。

このような社会の流れの中で、果たして働く母たちは、心もからだも健やかな状態で働いているのか、子育ても楽しめているのだろうかという疑問が湧いてきました。

弊社では、心とからだと働き方を含めた生き方を整えて、自分らしく人生をイキイキと過ごせることを「ウェルネスライフ」と定義づけ提唱しています。その中で、WOMANウェルネスプロジェクトを立ち上げ、女性の「健やかに、自分らしく、幸せに生きる」を応援するべく、多職種連携の中で様々な活動を展開しています。

働く女性が増えている社会の中、その実態をデータで明らかにした上での対策が必要だと感じ、今回、「働く母1000人実態調査~健康×子育て×働き方」を実施しました。

この連載では、今回の調査結果を紹介しながら、具体的な活動事例や提言をしていきます。1人1人が子どもを産み育てながら働きやすい社会であるためにどうしたらいいか、何からできるかを考え行動してほしいと願っています。健康あっての、幸せな子育てとキャリアです。

そして本テーマは、健やかな子ども達の成長や次世代の育成に繋がる、すべての人に考えて欲しい、とても大切なテーマです。

プロフィール

  • 加倉井 さおり
  • 加倉井 さおり
    (株)ウェルネスライフサポート研究所 代表取締役、保健師

    経 歴

    北海道生まれ。筑波大学 医療技術短期大学部 看護学科卒業。神奈川県立看護教育大学校 保健学科卒業。

    財団法人かながわ健康財団にて保健師・心理相談員として幅広いテーマで健康づくり事業、各種健康セミナーの企画・運営や企業への巡回健康相談、保健所・市町村・企業・団体・学校の健康づくり教室の講師、健康づくり事業のコンサルティングなど、県内各地で健康教育を中心に18年間活動。

    2009年に独立。現在は主に企業や自治体で女性の健康とキャリア、仕事と子育ての両立などのダイバーシティ研修の他、メンタルヘルスやコーチング、コミュニケーションをテーマにした研修も数多く担当。

    また「健康教育スキルアップ研究会」等を主宰し、企業・健保・自治体等保健師等の専門職向けの研修なども行い、幅広く全国で活動。女性のウェルネスライフをサポートする目的で「WOMANウェルネスプロジェクト」も発足し、女性の健康支援に特化した「WOMANウェルネスライフ研究会」も主宰。

    2013年4月より東邦大学看護学部非常勤講師に就任。2019年10月に「働く母1000人実態調査~健康×子育て×働き方」の報告書をプレスリリース。

    株式会社ウェルネスライフサポート研究所
    WOMANウェルネスプロジェクト
    WOMANウェルネスライフ研究会

    資格

    保健師、看護師、心理相談員、産業保健指導者、ICP認定コーチ、養護教諭1種免許 

    所属学会

    日本公衆衛生学会、日本健康教育学会 

    執筆

    保健指導リソースガイド
    へるすあっぷ21
    保健師ジャーナル(2019,5月号)
    「産業保健と看護」Vol12 他

    著 書

    「小さなことにクヨクヨしなくなる本」
    「マンガで楽しく読める<仕事も育児も!>ハッピーママ入門」(かんき出版)↓

    本書は、保健師・心理相談員として、のべ数万人の女性と向き合ってきた著者が、がんばりすぎず、子育ても仕事も楽しく自分らしく過ごすための秘訣や数々の経験談をもとに紹介。マンガを交えて明るく、ときどきホロリとくる解説は働くママをハッピーにする。がんばるママに寄り添った「共感」を大切にした生活実用書である。 (出版社ホームページより)

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