オピニオン/保健指導あれこれ
「働く母1000人実態調査~健康×子育て×働き方」を実施して ~働きながら、安心して妊娠・出産・子育てができるために~
No.1 調査の背景と概要
(株)ウェルネスライフサポート研究所 代表取締役、保健師
2020年04月02日
働く母の健康、子育て、働き方の実態は・・・
「女性活躍推進」という社会の流れの中で、結婚、妊娠、出産しても働き続けたい女性は増えています。共働き世帯数は専業主婦の世帯数を上回り、年々増加傾向にあります。 このような社会の流れの中で、果たして働く母たちは、心もからだも健やかな状態で働いているのか、子育ても楽しめているのだろうかという疑問が湧いてきました。そこで、「働く母1000人実態調査~健康×子育て×働き方~」を行い、調査結果を公表する決意をしました。
調査の概要
・調査方法:インターネット調査 ・調査委託先:株式会社マクロミル ・調査期間:2019年3月21日~2019年3月22日 ・調査対象:株式会社マクロミルに登録する末子年齢0~12歳の子を持ち育休後職場復帰した有職女性(会社員・公務員) ・有効サンプル数:1030名主な調査トピックス
今回の調査では、心身共に不調を感じながらも働く悩める母の実態が浮き彫りになりました。その主な結果をご紹介します。 ◆妊娠、復帰後、現在と仕事をする上で心身の不調を感じている母は8割以上 ◆体の不調を感じた時は受診をするが、心の不調は受診をせず ◆職場復帰後(授乳継続者のうち)乳房トラブルは半数以上 ◆「罪悪感」「不安感」を抱えながら働く母は6割以上、仕事をしながら子育てをする現状に 「つらさ」を感じる母は7割以上 ◆「仕事を辞めたい、または働き方を変えたい」と思ったことがある母は7割以上 ◆パートナーの働き方への満足度が低いほど、働く母は「罪悪感」「劣等感」「不安」「つらさ」を感じる割合が高い傾向子どもたちの成長や次世代の育成に繋がる全ての人にとって「大切なテーマ」
本調査結果から、働く女性が増え共働きが増える傾向になりつつも、心身の不調を感じている人は妊娠中、復帰後、現在とそれぞれの状況において多く存在していることがわかりました。 特に、罪悪感や不安感などのマイナス感情、仕事を辞めることなども悩みながら働いている母が多い中で、なかなか具体的な対処がなされず、社会や職場、夫(パートナー)への理解と協力を求めている実態も明らかになっています。 「働く母が心も体も健康に働き続ける上で必要なことは?」という自由記載欄にはたくさんの本音が書かれていて、特に「企業、職場」「社会や周囲の人」「夫・パートナー」への理解や具体的な行動、対応を求める声が多く寄せられていました。 このような状況下においては、心身不調でパフォーマンスが落ち、仕事の継続が困難になり最終的には離職率の上昇など、企業にとっても望まない結果となる可能性が充分にあります。国としての大きな課題である少子化対策に直結するテーマでもあるはずです。
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