2017年「国民健康・栄養調査」の結果
2017年「国民健康・栄養調査」の結果
(厚生労働省/2018年9月11日)
~高齢者の健康づくりには、食事、身体活動に加えて、生活状況も踏まえた視点が重要~
厚生労働省は9月11日、2017年11月に実施した「国民健康・栄養調査」の結果を公表した。
2017年調査では、毎年実施している基本項目に加え、高齢者の健康・生活習慣の状況を重点項目とし、高齢者の筋肉量や生活の様子について初めて把握したという。
◎調査結果のポイント
高齢者の栄養状態は、食事、身体活動、外出状況等と関係
・65歳以上の低栄養傾向の者(BMI≦20 kg/m2)の割合は、男性12.5%、女性19.6%。
・四肢の筋肉量は、男女ともたんぱく質摂取量が多く、肉体労働の時間が長い者ほど有意に増加。
・外出していない男性の低栄養傾向の者の割合は、外出している者と比べて約20ポイント高い。
・「何でもかんで食べることができる」者の割合や、20歯以上歯を有する者の割合は、60歳代から大きく減少。
女性は20~50歳代でもやせ※が課題
・20~50歳代の女性のやせの者(BMI<18.5 kg/m2)の割合は、いずれの年齢階級も10%超であり、特に20歳代では21.7%。
※「健康日本21(第二次)」では、若年女性のやせは骨量減少、低出生体重児出産のリスク等との関連があることが示されている。
40歳代で睡眠の状況に課題
・1日の平均睡眠時間が6時間未満の割合は、男女とも40歳代で最も高く、それぞれ48.5%、52.4%。
・睡眠で休養が十分にとれていない者の割合は20.2%であり、平成21年からの推移でみると有意に増加し、年齢階級別にみると40歳代で最も高く30.9%。
受動喫煙の機会は「飲食店」が最も高く4割超
・受動喫煙の機会を有する者の割合について場所別にみると、「飲食店」では42.4%と最も高く、次いで「遊技場」では37.3%、「路上」では31.7%。
(厚生労働省/2018年9月11日)
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