ニュース

自治体・健保組合の取組をまとめた保健事業事例集 重症化予防がポイント

 厚生労働省は、地方自治体や健康保険組合など、健診・保健指導の実施に携わる団体が行っている保健事業の事例集を公開している。そのうち、今年度公表された事例集3つを紹介する。

被用者保険におけるデータ分析に基づく保健事業事例集(データヘルス事例集)

 データヘルス事例集は、健康保険組合などの被用者保険において健診やレセプト情報等を分析した上で、保健事業に取り組んでいる事例を取りまとめたもの。

 データ集約・分析の手法や保健事業の効果をあげるための実施事例として、民間事業者が提供するシステムやサービスを用い加入者の健康づくり・疾病予防を促すものや、長年の独自のデータを活用した先駆的な事業など、様々な取り組みが紹介されている。

 各種データを収集・分析することで被保険者全体へ効率的な働きかけが可能となり、生活習慣を改善が必要な人や、早期治療が必要な人など、焦点を絞り込んだ事業が展開できる利点があると考えられる。

被用者保険におけるデータ分析に基づく保健事業事例集(データヘルス事例集) [2013年9月]

標準的な健診・保健指導プログラム新事例集(平成25年版)

 医療保険者における「標準的な健診・保健指導プログラム【改訂版】」の効果的・効率的な推進のため、健診・保健指導の実施に携わる団体の事業改善に資することを目的に作成された。

 「標準的な健診・保健指導プログラム【改訂版】」の中では、保健事業の実施に当たり、現状分析、計画の策定、健診の実施、保健指導対象者の選定・階層化・結果の通知、対象者の階層に応じた保健指導評価、次年度計画の策定、という流れからなるPDCAサイクルの重要性が示されている。

 PDCAサイクルに沿った事業運営を実施することで、事業実施上の課題や改善点が見出され、より効果的・効率的な保健事業活動へと発展していくものと考えられる。

標準的な健診・保健指導プログラム新事例集(平成25年版) [2013年3月]
健診・保健指導の在り方

地方自治体の取組事例 健康日本21(第二次)
 健康日本21(第二次)の効果的な推進を図る上で、地域や職域における生活習慣病の発症予防と重症化予防の効果的な取組事例をまとめている。

 健康の維持増進、疾病の予防及び早期発見等を積極的に促進することにより、地域・職域において健康診査の数値に改善が見られた、糖尿病患者数が減少した、新規人工透析導入者数が減少した、医療費削減の効果が生じたなど一定の成果を挙げたことが客観的に認められる事例などを紹介している。

地方自治体の取組事例 健康日本21(第二次) [2013年8月]
健康日本21(第二次)

[保健指導リソースガイド編集部]
side_メルマガバナー

「データヘルス計画」に関するニュース

2025年02月25日
【国際女性デー】女性と男性はストレスに対する反応が違う メンタルヘルス対策では性差も考慮したアプローチを
2025年02月25日
【国際女性デー】妊娠に関連する健康リスク 産後の検査が不十分 乳がん検診も 女性の「機会損失」は深刻
2025年02月25日
ストレスは「脂肪肝」のリスクを高める 肥満やメタボとも関連 孤独や社会的孤立も高リスク
2025年02月25日
緑茶を飲むと脂肪肝リスクが軽減 緑茶が脂肪燃焼を高める? 茶カテキンは新型コロナの予防にも役立つ可能性が
2025年02月17日
働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
2025年02月17日
肥満やメタボの人に「不規則な生活」はなぜNG? 概日リズムが乱れて食べすぎに 太陽光を浴びて体内時計をリセット
2025年02月17日
中年期にウォーキングなどの運動を習慣にして認知症を予防 運動を50歳前にはじめると脳の健康を高められる
2025年02月17日
高齢になっても働き続けるのは心身の健康に良いと多くの人が実感 高齢者のウェルビーイングを高める施策
2025年02月10日
緑茶やコーヒーを飲む習慣は認知症リスクの低下と関連 朝にコーヒーを飲むと心血管疾患リスクも低下
2025年02月10日
[高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶