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脳卒中の危険信号 知っている女性は半数以下 早期治療が明暗を分ける
2014年03月27日
脳卒中を発症したときは、可能なかぎり早く医療機関を受診することが重要で、そのために典型的な症状を覚えておくことが必要だが、女性の多くは脳卒中の危険信号についての知識が不足していることが明らかになった。
脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりして、脳の機能が損なわれる病気の総称。脳卒中を発症したら、すぐに治療を受ける必要がある。そのために重要なのは、脳卒中の発症時に現れる症状に早く気づくことだ。脳のどこで発症したかによって起こる症状も異なるため、典型的な症状を覚えておくことが大切となる。 脳卒中は女性でも多い病気で、米国での死亡原因の第4位、女性の死亡原因の第3位になっている。脳卒中の怖いところは、後遺症が残りやすく、寝たきりの主な原因になることだ。
脳卒中の危険信号 知ってい女性は半数以下
多くの女性は、脳卒中の危険信号について十分な知識をもっていないことが、米国心臓学会(AHA)と米国脳卒中学会(ASA)の調査で明らかになった。
AHAは、女性の脳卒中に対する知識を調べる研究の一環として、2012年に電話調査を実施した。参加者は、調査時に25歳以上だった米国の女性1,205名だった。参加者の半分以上が白人、17%が黒人、17%がヒスパニック系、12%は他の人種・民族だった。
その結果、以下のことが明らかとなった――・ 顔や体の片側の突然のまひやしびれが、脳卒中の危険信号であることを知っていた女性は半数以上(51%)だった。
・ ろれつが回らない、言葉が出てこない、理解できないといった言語障害が、脳卒中の危険信号であることを知っていた女性は半数以下(44%)だった。
・ 脳卒中のその他の危険信号について、女性の4分の1未満が以下のことを認知していた。
突然の激しい頭痛(23%)
原因不明のめまい(20%)
突然の視覚障害(18%)
・ 危険信号を知らないにも関わらず、女性の84%は脳卒中の際には救急車を呼ぶことが重要であることを知っていた。
National Women's Knowledge of Stroke Warning Signs, Overall and by Race/Ethnic Group(米国心臓学会 2014年3月19日)
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