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10年間の心筋梗塞を発症する確率が分かる 国循がスコアを公開
2014年05月14日
国立循環器病研究センター(国循)は、心筋梗塞などの冠動脈疾患を10年以内に発症する危険度を予測するスコアを日本人向けに新たに開発した。同センターでは「日本人の実態に即した内容で、現行のガイドラインにもそっており、より正確な予測が可能になる」としている。
日本人に合ったリスクスコアで冠動脈疾患を正確に予測
国立循環器病研究センターの予防医学・疫学情報部の西村邦宏室長らの研究チームが開発した「吹田スコア」は、心筋梗塞などの冠動脈疾患が10年以内に発症する危険度を、8項目のリスク要因で予測するというもの。
スコアによると、糖尿病のある人は、血糖コントロールの状態に関わらず、それだけで「6ポイント」が加算される。また、血圧の高い人は、血圧コントロールの状態によって「4~6ポイント」が加算されるが、管理状態が良ければ7ポイントが引かれる。
悪玉のLDLコレステロールの高値、善玉のHDLコレステロールの低値、CKD(慢性腎臓病)なども冠動脈疾患の危険因子だ。逆に言えば、治療を行いこれらの数値を良好に管理すれば、心筋梗塞などのリスクは低下する。

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