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がんリスクを高める舌表面の白い汚れ 清掃すれば予防できる可能性
2015年04月02日

舌の表面にできる白い汚れ「舌苔」が多い人は、口や喉のがんの原因になるとされる化合物「アセトアルデヒド」の口中濃度が高いことを岡山大と北海道大の研究チームが突き止めた。
舌表面の白い汚れはアセトアルデヒドの発生源
舌の上に白い苔のように付着している汚れ「舌苔」は、白色のリンパ球、上皮細胞、食物残渣などが舌上にたまりできる。口の中にいる細菌の温床となり、口臭の原因となる。ドラッグストアなどで、舌苔を除去するセルフケア商品が多く販売されている。
研究チームは、舌苔の面積と口の中のアセトアルデヒド濃度に関連について、65人の男女を対象に調査。その結果、舌苔が舌全体の3分の2以上付着した人の呼気中のアセトアルデヒド濃度は、付着が3分の1以下の人の約3倍に達することが判明した。
アセトアルデヒドは、アルコールを代謝する過程で産生されるほか、口の中の細菌がアルコールやグルコースを代謝すると産生される。濃度が高くなると発がん性が高くなる。
研究では、舌苔からアセトアルデヒドが発生していることを確認。舌苔を取り除く舌清掃を行うと、口の中のアセトアルデヒド濃度が減少することも確かめた。
人口動態調査によると、「口唇、口腔及び咽頭の悪性新生物による死亡率」は人口10万あたり5.7人。「舌を清掃するとがんを予防できる可能性がある。舌苔とがんの発病との関係や、舌苔の中のどの細菌がアセトアルデヒドを産生しているのかなど、さらに研究を重ねる必要がある」と、研究者は述べている。
研究は、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(歯)予防歯科学分野の森田学教授、横井彩氏、北海道大学山崎裕教授らの研究チームによるもので、医学誌「Journal of Applied Oral Science」に3月6日付けで発表された。
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
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