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がんと新たに診断されるのは98万人と予測 国立がん研究センター
2015年05月07日
国立がん研究センター(国がん)は、2015年に新たにがんと診断される患者の数(罹患数)と死亡数の予測を発表した。高齢化やがん登録精度の向上などを背景に、予測がん罹患数は98万例になり、前年より10万例増加した。
がん罹患数 高齢化で「大腸」1位に
予測がん罹患数(新たにがんと診断されるがんの数)は98万2,100例(男性56万300例、女性42万1,800例)で、2014年予測値より約10万例増加、実測値に近い2011年度推計から約13万例増加となった。
罹患数が多いのは全体では大腸がん(13万5,800例)、肺がん(13万3,500例)、胃がん(13万3,000例)、前立腺がん(9万8,400例)、乳がん(女性、8万9400例)。
また、がんによる死亡数は37万900人(男性21万9,200人、女性15万1,700人)と、2014年予測値より約4,000人の増加した。
死亡数は肺がん(7万7,200人)、大腸がん(5万600人)、胃がん(4万9,400人)、膵臓がん(3万2,800人)、肝臓がん(2万8,900人)の順に死亡数が多かった。大腸がんが胃がんを抜いて2番目となった。

がん罹患数増加の要因は「高齢化と登録精度の向上」
2015年の罹患数が2014年予測値と比べて増加した要因として、高齢化とがん登録精度の向上が考えられている。
罹患数では大腸、肺、前立腺がんが、死亡数では大腸がんが順位を上げた。胃がんが罹患、死亡ともに順位を下げたのは、原因の一つとなるピロリ菌の感染者数の減少によるという。
大腸、肺がんの罹患数の増加は高齢化の影響が大きく、肺がんは喫煙率がもっとも高かった1960年代に20~30代だった男性が高齢になり、発症が増えたためという。
前立腺がんの増加は、合わせてPSA検診の普及が寄与している。胃がんは高齢化の影響を除くと罹患数・死亡数ともに減少傾向にあるが、高齢化の影響や他の増加が上回るため順位は下がっている。
がん罹患数は、全国がん罹患モニタリング集計のがん罹患数1975~2011年全国推計値と将来推計人口(国立社会保障・人口問題研究所中位推計)に基づいて算出されたもので、2014年より公開されている。
2015年のがん罹患数、死亡数予測(国立がん研究センター)
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