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新生児の小頭症増加に関連の疑い~妊婦の「ジカ熱」流行地域への渡航注意
2016年01月27日
中南米地域で「ジカ熱」の流行が拡大している中、近年ブラジルにおいて増加している新生児の小頭症とジカウイルスとの感染が示唆されている。そのため厚生労働省は各都道府県と各検疫所に対して、ジカ熱についての情報提供と協力を依頼。特に妊婦に対して流行地域への渡航を慎重に検討するよう呼び掛けている。
ジカ熱は「ジカウイルス感染症」とも呼ばれる、フラビウイルス科フラビウイルス属のジカウイルスによる蚊媒介感染症。
これまでにアフリカや中央・南アメリカ、アジア・太平洋地域で発生が確認されているが、1月15日現在の流行地域として米国CDC(アメリカ疾病管理予防センター)が注意を呼び掛けているのはブラジルやコロンビア、エルサルバトルなど中南米地域となっている。
ジカ熱は蚊に刺されてから3~12日の潜伏期間を経て発症。症状は主に38.5℃以下の軽度の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などで、一般的にデング熱などよりは軽症とされる。
しかし、ブラジルでは近年、小頭症の新生児が増加しており、母親が妊娠中にジカ熱に感染したこととの因果関係が示唆されている。科学的な解明はまだ行われていないが、厚生労働省は妊婦に流行地域への渡航は控えるよう注意喚起を行い、やむを得ず渡航するときは厳密な防蚊対策を講じるよう呼び掛けている。
ジカ熱に関する情報提供について(厚生労働省)妊婦のジカ熱感染と小頭症の発生のおそれについて(日本産婦人科医会)[PDF]
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