【書籍プレゼント】再建は選べる時代に「もっと願いをかなえる乳房再建」

乳がん手術や事故などが原因で失われたり変形したりした乳房を、形成外科の技術によって元のように再現するのが「乳房再建」です。
乳がん治療の先進国であるアメリカでは、ずいぶん前から「乳がん治療は、再建されて初めて終わる」という考えが定着していますが、日本においては、2006年に自家組織(皮弁法)による再建が、2013年にはシリコンインプラントを使用した再建が健康保険の適用となって以来、乳がん治療の延長線上に乳房再建という道があることは知られるようになりましたが、その内容については、まだ多くの人に知られていないのが現状です。
「いつ」「どこで」「どの方法で」再建するのか。現在、乳房再建には様々な選択肢があります。それぞれの家庭や仕事の状況などそれぞれの事情に合わせて、ある程度選べる時代になってきたのです。この本では、そうした乳房再建の最新治療をわかりやすく解説してくれています。
著者の辻直子先生は、2011年より、主にCAL組織増大術による乳房再建を行う神奈川県横浜市の「セルポートクリニック横浜」の院長を務められています。
「乳がん治療と乳房再建の情報ファイル」 のオピニオンコーナーで連載をしていただきました。 ≫オピニオン 「働く女性と乳がん -がん治療と乳房再建のいま-」
現在、皮弁法と乳房インプラント法が乳房再建手術の代表的な方法ですが、3つ目の再建法として、非常に注目をされているのが、CALです。再生医療の研究から生まれたもので、自分自身の皮下脂肪に含まれる「幹細胞」を抽出し患部に生きて定着(生着)しやすい脂肪成分にした状態で注入する方法です。従来の脂肪注入は、生着率が低く、合併症が起こりやすいなどのトラブルが多くありましたが、CALは安全性が1000名程度の臨床治療で認められています。
まず本書では「乳がんとはどういう病気なのか」「診断においてどういう検査が行われるのか」「どういう治療法があるのか」という乳がんの基礎知識が丁寧に書かれています。その後、乳がん治療の流れとともに様々な乳房再建の方法が紹介されているので、これから乳がん治療を始めようという方にも、先のことがイメージしやすいのではないでしょうか。
また著者はCAL組織増大術のエキスパートですが、自家組織再建や乳房インプラント再建の経験や知識にも造詣が深く、それらの治療法のプラス面、マイナス面についても詳しく解説されています。
乳房再建を考えている方はもちろんですが、乳がんと告知されて漠然とした不安を抱えて苦しんでいる方にも、ぜひ手にとってほしい一冊です。
みなさまに乳房再建について知っていただきたく思い、このたび、20名様に「もっと願いをかなえる乳房再建」を抽選でプレゼント致します!


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