ニュース
「椅子座り立ち運動」ができなくなったら注意 「サルコペニア」の危険性
2017年02月16日

筋肉に脂肪が霜降り状に蓄積する「脂肪筋」が増えると運動機能が低下し、特に男性では年齢が高くなると「脂肪筋」が増え、「サルコペニア」の危険性が高まることが、名古屋大学などの研究チームによって明らかにされた。
「脂肪筋」がたまると運動能力が衰えるが、その目安となるのは「椅子座り立ち」運動の衰えだという。
「脂肪筋」がたまると運動能力が衰えるが、その目安となるのは「椅子座り立ち」運動の衰えだという。
筋肉が霜降り状態に
「脂肪筋」がたまると運動機能が低下
「脂肪筋」が増えると、血糖を下げるインスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」が引き起こされ、2型糖尿病のリスクが上昇する。また、「脂肪筋」は運動機能にマイナスの影響を及ぼすことが明らかになっている。
「脂肪筋」は加齢とともに増加するが、日本人ではどのような因子と関係しているのかは明らかになっていない。そこで、名古屋大学などの研究チームは、どのような人が「脂肪筋」がたまりやすく、どのような体の変調が起こりやすいかを調べた。
研究は、名古屋大学総合保健体育科学センターの秋間広教授らによるもので、医学誌「Archives of Gerontology and Geriatrics」に掲載された。
「脂肪筋」がたまると運動機能が低下
運動機能が低下すると「サルコペニア」の危険性が高まる

「椅子座り立ち」運動が衰えたら要注意

Relationship between quadriceps echo intensity and functional and morphological characteristics in older men and women(Archives of Gerontology and Geriatrics 2017年1月14日)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「運動」に関するニュース
- 2025年07月28日
- 日本の「インターバル速歩」が世界で話題に 早歩きとゆっくり歩きを交互に メンタルヘルスも改善
- 2025年07月28日
- 肥満と糖尿病への積極的な対策を呼びかけ 中国の成人男性の半数が肥満・過体重 体重を減らしてリスク軽減
- 2025年07月28日
- 1日7000歩のウォーキングが肥満・がん・認知症・うつ病のリスクを大幅減少 完璧じゃなくて良い理由
- 2025年07月18日
- 日本人労働者の3人に1人が仕事に影響する健康問題を経験 腰痛やメンタルヘルスなどが要因 働きながら生産性低下を防ぐ対策が必要
- 2025年07月18日
- 「サルコペニア」のリスクは40代から上昇 4つの方法で予防・改善 筋肉の減少を簡単に知る方法も
- 2025年07月14日
- 暑い夏の運動は涼しい夕方や夜に ウォーキングなどの運動を夜に行うと睡眠の質は低下?
- 2025年07月07日
- 日本の働く人のメンタルヘルス不調による経済的な損失は年間7.6兆円に 企業や行政による働く人への健康支援が必要
- 2025年07月07日
- 子供や若者の生活習慣行動とウェルビーイングの関連を調査 小学校の独自の取り組みを通じた共同研究を開始 立教大学と東京都昭島市
- 2025年07月01日
- 生活改善により糖尿病予備群から脱出 就労世代の1~2割が予備群 未病の段階から取り組むことが大切 日本の企業で働く1万人超を調査
- 2025年07月01日
- 東京糖尿病療養指導士(東京CDE) 2025年度申込を受付中 多職種連携のキーパーソンとして大きく期待される認定資格