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内閣府が社会保障について考えるインフォグラフィック動画を公開
2017年05月30日
内閣府はこのほど「政府広報オンライン」の専用ページで、社会保障がよく分かるインフォグラフィック動画を公開した。難しい内容でも視覚的に分かりやすく伝えることができる「インフォグラフィック」の手法を使うことで、現状の社会保障制度と今後の課題について、強いインパクトで訴えている。
「インフォグラフィック」とは、「インフォメーション」と「グラフィック」を組み合わせた言葉で、統計データなどを分かりやすく伝えるビジュアル的な表現を意味している。さらに動きや音を加えたアニメーション演出の動画にするとテンポよく、視覚的な理解が進みやすい。
今回は医療、年金、介護、子育ての各分野で、どのような社会保障制度で国民の生活がサポートされているのかを分かりやすく説明するインフォグラフィック動画を4本公開。たとえば介護であれば、介護保険の利用で家族の負担が軽減されていることや、地域包括ケアシステムの実現を目指していることなどについて解説する一方、高齢化に伴って介護給付費が増加している現状について問題提起している。
さらに、充実した内容で社会保障制度を子どもたちの世代へ引き継ぐために、私たちがいま考えなければいけないこととして、最後に「少子高齢化」と題するインフォグラフィック動画を掲載。
65歳以上人口が1990年と2014年で比較して約2倍に増えたことに伴い、社会保障給付費 も約2.4倍に膨らみ、税金の投入が年々増加していることや、借金をして将来世代へ負担を先送りしていること、また他の国と比べても債務残高が高いことなど、厳しい現状を説明している。
また、2014年から2025年にかけては75歳以上の後期高齢者が約590万人も増加すると試算されていることから、今後もますます社会保障に使われるお金はますます増えると見込まれていると解説。利用料や保険料の引き上げを最小限に抑えるため、また、社会保障制度を将来へ引き継いでいくためにも、国民一人一人が医療費や介護費を抑える努力をするなど、それぞれが知恵を絞って取り組むことをうながしている。
社会保障がよく分かるインフォグラフィックス動画の公開について(内閣府)
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