ニュース
「有職」の母が増加傾向―厚労省が21世紀出生児横断調査の結果を公表
2017年09月06日
厚生労働省はこのほど、21世紀出生児横断調査の結果として、平成13年出生児の第15回調査と、平成22年出生児の第6回調査の結果概況を公表した。今回の調査では、母の就業状態が「有職」である割合に増加が見られる、といった特徴があった。
平成13年出生児の調査は、21世紀の初年に出生した子どもの実態と経年変化の状況を継続的に観察し、少子化対策や子どもの健全育成などのため、基礎資料を得るために行われている。平成22年出生児については同様に、子どもの実態や経年変化を継続的に観察する一方、平成13年出生児との調査結果を比較する目的もある。
今回公表された結果は、平成13年出生児は15歳(中3)、平成22年出生児は5歳6ヶ月。
平成13年出生児の結果では、母が「有職」の割合が増加し80.8%を占めた。特に、第14回調査(中2)では「無職」であった母のうち、23.7%が「有職」となっていたのが大きい。
一方、子どもが思う悩みや不安について尋ねた設問では、「進路に関すること」と答えた割合が、第13回調査(中1)と比べて男児が9.4%から27.9%に、女児は14.5%から44.5%と大幅に増加した。
平成22年出生児の第6回調査では、母の「有職」の割合は62.2%だった。平成13年出生児が同時期に行った調査では51.4%だったことから、10.8ポイント高くなっている。
特に、出産1年前の就業状況が「勤め(常勤)」だった母のうち、第1回から第6回調査まで継続して「勤め(常勤)」である割合は平成22年出生児の調査では42.7%、平成13年出生時の調査では31.1%だった。このことから、産後も継続して常勤している母が増えていることが分かる。
また平成22年出生児の保育所、認定こども園、幼稚園などの利用状況は、「利用している」が97.6%。施設別では、幼稚園が45.0%、保育所等が42.3%、認定こども園が10.0%などとなっていて、認定こども園の割合が徐々に増えてきている。
第15回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)及び第6回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)の概況(厚生労働省)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「地域保健」に関するニュース
- 2025年06月10日
- 【アプリ活用で運動不足を解消】1日の歩数を増やすのに効果的 大阪府健康アプリの効果を8万人超で検証
- 2025年06月09日
- 【睡眠改善の最新情報】大人も子供も睡眠不足 スマホと専用アプリで睡眠を改善 良い睡眠をとるためのポイントは?
- 2025年06月09日
- 健康状態が良好で職場で働きがいがあると仕事のパフォーマンスが向上 労働者の健康を良好に維持する取り組みが必要
- 2025年06月09日
- ヨガは肥満・メタボのある人の体重管理に役立つ ヨガは暑い夏にも涼しい部屋でできる ひざの痛みも軽減
- 2025年06月05日
- 【専門職向けアンケート】飲酒量低減・減酒に向けた酒類メーカーの取り組みについての意識調査(第2回)
- 2025年06月02日
- 【熱中症予防の最新情報】職場の熱中症対策に取り組む企業が増加 全国の熱中症搬送者数を予測するサイトを公開
- 2025年06月02日
- 【勤労者の長期病休を調査】長期病休の年齢にともなう変化は男女で異なる 産業保健では性差や年齢差を考慮した支援が必要
- 2025年06月02日
- 女性の月経不順リスクに職場の心身ストレスが影響 ストレスチェック活用により女性の健康を支援
- 2025年06月02日
- 自然とのふれあいがメンタルヘルスを改善 森が人間の健康とウェルビーイングを高める
- 2025年05月27日
- スマホアプリを活用し社会人のメンタルヘルスを改善 スマホで学ぶ認知行動スキルがうつ状態を改善 睡眠改善を支援するアプリも