ニュース

「社会的つながり」が多いと認知症リスクが46%低下 国立長寿センター

 高齢者は「社会とのつながり」(親しい人との支援のやりとりや交流、地域への参加や就労)が多様であるほど、認知症の発症リスクが低下し、最大で46%低下するという研究を国立長寿医療研究センターなどがまとめた。
社会的つながり多い高齢者、認知症リスク46%減
 研究チームは、日本老年学的評価研究(JAGES)プロジェクトが2003年に要介護に非該当と認定した65歳以上男女を対象に実施した調査データから、1,3984名のその後の認知症を伴う要介護発生状況を3436日(約9.4年)追跡した。

 その結果、(1)「配偶者がいる」、(2)「同居家族と支援のやりとりがある」、(3)「友人との交流がある」、(4)「地域のグループ活動に参加している」、(5)「何らかの就労している」――のいずれかに該当すると、認知症の発症リスクが低下することが分かった。

 該当項目が0~1項目の人は892人で、そのうち追跡期間中に認知症を発症したのは258人。5項目すべてを満たした1,818人では145人が発症した。

 年齢や糖尿病などの健康状態の影響を調整して解析したところ、0~1項目の人に比べ、5項目の人は認知症を発症するリスクが46%減少していた。4項目だと35%、3項目でも25%それぞれ減少した。
 研究では、いくつかの社会関係変数はそれぞれ独自に認知症リスクを低下させる可能性があることが示された。また、これらのつながりを単独でもつよりも、社会と多様に関わることで認知症予防の効果がいっそう高まる可能性があることも分かった。

 国立長寿医療研究センター社会福祉・地域包括ケア研究室の斎藤 民 室長は「特に配偶者がいない人や、家族との支援のやりとりが期待できない高齢者では、友人・近隣との交流やグループ活動、就労を推進することが、認知症を予防するために重要と考えられます」と話している。

国立長寿医療研究センター
The influence of social relationship domains and their combinations on incident dementia: a prospective cohort study(Journal of Epidemiology and Community Health 2017年10月31日)
[Terahata]

「地域保健」に関するニュース

2022年08月16日
食事指導を個別化し肥満やメタボを改善 1人ひとりの好みやスタイルに合わせた食事プログラム
2022年08月16日
中年女性の肥満を予防・改善するための新しいガイドライン 保健指導は女性にも必要 早期の介入が効果的
2022年08月16日
【新型コロナ】「子供のメンタルヘルス」を改善 大人のワクチン接種や社会経済的な環境が影響
2022年08月16日
【新型コロナ】家庭内暴力など家族の問題が増加 児童虐待の不安はどういう人に起こりやすい?
2022年08月16日
【新型コロナ】感染後3ヵ月以内に糖尿病と心血管疾患のリスクが上昇 生活スタイル改善のアドバイスが必要
2022年08月09日
【新型コロナ】ノババックスのワクチンの3回目接種の結果 副反応の頻度は他のワクチンより低い
2022年08月04日
【新型コロナ】感染が疑われるときはどうすれば良い? 限りある医療資源を有効活用するために
2022年08月04日
【専門職の皆さまへ】地域・職域で実践できる飲酒・生活習慣改善指導!
「DASHプログラム」特設ページ開設のおしらせ
2022年08月02日
【新型コロナ】ストレスに弱くなり「頑張り」がきかなくなったのもコロナの後遺症?
2022年08月01日
【新型コロナ】モデルナのワクチンの3回目接種後の副反応は2回目に比べ減少 高齢者の1割は免疫反応がきわめて弱い
DASHプログラム
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(毎週木曜日・約11,000通)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶